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  BSEを巡ってメディアとの対話 07.30.2006
     



 7月21日のこと、日本フードサービス協会の主催で、BSEに関して新聞記者、放送記者など20数名の前で、市民はなぜリスクを理解できないか、という話をし、その後、若干議論をする機会を得た。

 そこには、毎日新聞の小島正美氏も参加されており、なかなか有意義な意見交換ができたと思っている。

 (社)日本アルミニウム協会が発行している「アルミニウムと健康」という広報資料に掲載されている、「報道の実態(内幕)と対応方法」と題する小島氏ご自身による2005年8月の講演の記録を送付していただいた。相当に思い切った発言の連続である。これは、3回連続だが、その1に限れば、
http://www.aluminum-hc.gr.jp/p_1/index2.html
で読むことができる。

いずれにしても、当日、講演で主張したことは以下の通り。

 「様々なリスクに関して、売れれば良い、といった記事ばかり書いていると、メディアそのものが提供するリスク情報は、オオカミ少年と同じだとされて、市民から信頼されなくなる。それはメディアの自滅行為なのではないか」。



C先生:BSEの話をしたといっても、その内容に何か新しいネタがある、という訳ではない。福岡伸一氏(青学大)の主張を理解して講演資料を作ったという訳でもない。

A君:このところ、別に新しいデータがあるということでもないようですね。

B君:米国も、牛の検査をやってきて、これまでのところ、過去2年間に76万頭を検査した。その結果から推測すると、米国全体には4200万頭の牛が存在し、そのうち、BSEに感染しているのは、4〜7頭である。

A君:それで、結論は、米国の牛は十分に健康である。だから今後、検査の頭数を1/10程度に減らす。

B君:それが米国の普通のメンタリティなのだろう。

A君:4200万頭というのは、年間の消費量ですかね。ということでちょっと調べると、米国は、年間1100万トン程度の牛肉を生産している。

B君:肉牛は、30ヶ月程度で出荷される。牛の体重は、700kg程度らしい。さてどうなる。

A君:どうやら、米国内で飼育されている牛の全頭数みたいですね。そのうち、4頭から7頭は、BSEに感染している。しかし、この程度の数であれば、危険部位を除去すれば問題はない、というのが米国の見解。

C先生:安全性ということからみれば、確かにこの程度の数であれば、問題とはいえない程度だろう。
 ここで読者各位にお願い。先日の意見交換会で使用したpptファイルを、このアドレスに入って、ダブルクリックして見るか、あるいは、ダウンロードしていただきたい。
http://www.yasuienv.net/PPT/index.htm

A君:ダウンロードしたpptのファイルを再生できない方も居られるとは思いますが、実際には、マイクロソフトのサイトからpptビューアをインストールすれば、タダで見ることはできるようになります。http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=428D5727-43AB-4F24-90B7-A94784AF71A4&displaylang=ja

B君:まず、かなり先ですが、スライド27枚目の日本におけるBSEを原因とするvCJD患者の発生予測を見て貰いますか。

C先生:これは、食品安全委員会のプリオン専門委員会の委員長であった、吉川教授の見解。
 いくつかの仮定があって、まず、英国では、100万頭ものBSE感染牛が食べられてしまった。しかも、危険部位である脳などもしっかりと食べてしまった。もしも、10mg程度の異常プリオンでvCJD(変異型クロイツフェルトヤコブ病、いわゆる狂牛病)になるとしたら、BSE感染牛のために、すべての英国人は、10回ぐらい死んだことになる。そして、英国人の人口は、現在ゼロになっているはずである。しかし、吉川先生は、英国で最大でも5000人程度しかvCJDの患者は出ないと推測している。
 英国と日本の人口の調整をして、さらに、遺伝子配列が支配しているvCJDに掛かることが可能なヒトの割合を考慮する。そして、日本国内で、すでにBSE感染牛を5頭ほどは食べてしまったろうと考えれば、0.135名という計算結果になる。

A君:吉川先生は、実は、この予測値をどんどんと修正しているので、最新バージョンではないと思われるのですが、まあ、結論にそれほど大きな違いはない。

B君:英国でvCJDの患者が5000人というのは、当初、5万人といった予測がでたこともあって、まあ控えめな値だったとも言える。しかし、実際には、スライド28枚目のような状況であって、2006年6月末日までで、156名がvCJDに感染している。このまま行けば、多少多めに見積もっても、250名まで行くことは無いだろう。

C先生:ということで、その修正を入れたものが、29枚目のスライドだ。0.007名程度ということになり、さらに、日本人は、もともと脳とか脊髄などは食べないとすれば、さらに低く、0.001名ぐらい。ただし、注意して欲しいことは、この推測は、危険部位除去の対策を取らないときの値であることだ。もしも、危険部位が除去されているのならば、さらに確率は1/100にはなるだろう。

A君:となると、0.00001名ぐらい。毎年5頭ものBSE感染牛が食物として食べられてる訳ではないので、今回、このような解釈をすることはできないのだが、もしも、毎年、0.00001名ということならば、1万年ぐらいで1名の死者がでることと同等ということを意味する。

B君:今回の結果は、これまでに5頭のBSE感染牛を食べたが、現時点では、そのような可能性も消えたということなので、実際には、1万年に1名よりも確率は低い。

A君:大体、1万年後にも、人類は牛を食べているだろうか??

C先生:このような推測を示したところで、メディア側から質問が出た。「日本人でも一人vCJDによる死者が出ている。この人は、イギリスに比較的短期間滞在していただけで、その間に摂取したBSE感染牛の牛肉の量はかなり少ないのではないか。このようなケースを考えると、それほど確率が低いとは思えない」

A君:確かに、そうも思えるのですが、確率論から言えば、その解釈は妥当ではない

C先生:統計的事実としてより重要なのは、英国人は、もしもBSE感染牛を食べることが致命的であるとしたら、10回ぐらい死んでいるはずだ、ということ。しかし、実際には、これまで156名もvCJD患者しか出ていない
 異常プリオンが病原体、といっても細菌ではなく単なる物質ではある。この物質の分子量が3万ほどもある。このような分子量の大きな物質は、そのまま腸壁を通して吸収されることは無い。どうやら、リンパ管などを経由して体内に入り、そして、最終的に脳に到達するようだが、恐らく、体質によって異常プリオンの代謝能力が相当違うとかいうこともあるだろう。そもそも、リンパ管を経由して感染すること、それ自体、特殊体質だとも言わざるを得ない。もしも全ての人が感染するのなら、繰り返しになるが、英国人は10回死んでいるはずなのだ。感染するには、なんらかの特殊な条件が必要だと考えざるを得ない。

B君:どちらを統計的に事実として見るか、どちらを例外と見るか、これは母数の大きい方と決まっているのだが、メディアとしては、統計的にものを言うのは難しいのかも知れない。今回の場合で言えば、その日本人も、体質的に何か特殊なものがあったと解釈することが科学的には妥当。

C先生:科学的には妥当といっても、自分はその特殊体質かもしれないから、危険な牛肉は食べたくないという発想を持つことを不合理だとは言えない。そのような人々のために、表示を完璧に行うことは、そのような人々の知る権利を保証するために当然のことだ。

A君:BSEに関してWebを少々調べていたら、きっこのブログというページにぶち当たった。どうやら有名なブログらしい。そこには、BSEが原因で発症するvCJDと通常60歳程度になって発症する弧発性のsCJDが同じもののような記述がありました。sCJDは、日本でも年間に数10人規模で発症している。実はCJDには、様々な種類のものがあって、それらの中で、BSEが原因のvCJDの特徴は、比較的、若年で発症すること。

B君:BSEをどこまで怖がらせるつもりなのか、その動機は何故なのか、まあ、色々と疑問はある。

C先生:今回のこのミーティングの主催者である日本フードサービス協会は、レストランの業界団体だが、その内部でも、牛肉に対する様々な思いがあるようだ。

A君:米国からの輸入が無くても、オーストラリア、ニュージーランドで十分に足りているとも言えますからね。

B君:勿論、国産牛だけで十分という理解だって有り得る。

C先生:さて、スライドの31番目を見ていただきたい。青山学院大学理工学部の福岡伸一氏は、このところ、BSEウィルス説を唱えているようだが、その主張は別にして、リスク科学を次のように批判している。
 「リスク科学は、『人災であるBSE』による死と、『納得されたフグ毒』による死の質を区別しない」

A君:これは批判というよりは、認識であって、その認識は当然のこと。「納得されたフグ毒」では、日本では毎年平均的に5〜6名程度の死者がでる。

B君:それはそれとして、だからBSEは誤った商業主義の結果である、と結論するのは多少問題あり。例えば、スライドの15枚目に、アフラトキシンのことがでてくる。アフラトキシンは、カビ毒の一種で、ピーナッツ、ピスタチオなどの豆類が有名だが、実際には、米国からのトウモロコシにも多い。特に、虫食われのあるトウモロコシには、多いらしい。もっとも、最近、トウモロコシが遺伝子組換えになったもので、虫食いが減ったので、アフラトキシンのリスクは下がったものと思われる。いずれにしても、現在、規制値は10ppbで、様々な食材がしばしば輸入禁止になることがある。この規制は十分に厳しいとは言えない。EUの規制値は2ppbと考えて良い。

A君:日本の規制値を下げられないのは、まあ、米国に対する気兼ねでしょうか。それとも商業主義でしょうか

C先生:そのところは良く分からない。可能性はあると思う。日本のアフラトキシンの規制値が低いために、どれほどの人命が失われているのか、ということになると、これも良く分からない。しかしながら、BSE感染牛によって失われる人命の1億倍程度はあるのではないか、と思われる。

A君:福岡伸一氏に、この問題の解析も頼んで、商業主義的なのかどうかの批判をして貰いたいところですね。

C先生:そろそろ、本題に入って、なぜ、市民はゼロリスクを求めるのか、という話に行きたい。

A君:当日のPPTファイルでは、「市民はなぜリスクを理解できないか」(スライド34枚目)となっていますね。そして、スライド35枚目から、次の5項目が挙がっている。

(1)理由その1: 知らない=単純な思い込み
 例えば、ミネラルウォータは、水道水よりも安全だと誤った理解をしている。この件は、本HPでは、すでに何回も出てきている。
http://www.yasuienv.net/MisunderstandNo1-1.htm
(2)理由その2: 原理原則を知らない
 1500年代に、パラケルススなる錬金術師が述べた、「物質が毒かどうかは量が決める」、という原理すら知らない。日本には、昔から「薬も毒も使いよう」という言葉がある(??)のに。
(3)理由その3: 自分の体は繊細。
 ヒトという生物は、高級哺乳類の中では、もっとも頭数が多い。繊細な生物は、こんなにも地球上に蔓延ることはできない。様々な自己防衛機能を備えているのが、ヒトとい生物。
(4)理由その4: 人類の思い上がり?
 人類は、最後の最後に地球上に現れた。そして、食事というが、実は、他の生命(植物・動物)を食べている。人類のために、完全な食事が準備されている訳も無くて、様々なものから、比較的毒性の少ないものを選択して食べてるだけ。
(5)理由その5: 死なないのが普通?
 日本のような国は、死亡率が極端に低い。特に、乳児死亡率の改善は驚異的で、約100年間で、200/1000から3/1000になっている。100年前には、なんと20%の赤ちゃんが1歳になれなかったのだ。逆に言えば、最近の子どもは死ななくはなったものの、様々な食物や物質に対して過敏に反応する子どもは増えていると思われる。これは、自然淘汰が事実上行われなくなった生命にとって、当然ことである。

B君:最後の項目あたりは反論が来るのではないだろうか。事実は事実として受け取るべきことだと思うが。

C先生:というような状況で、安心というものを市民に提供できるかどうか、というのが、最後の問題。

A君:安全といっても100%安全ということは有りえない。となると、色々と理由を述べて、最後に「だから安心して欲しい」、といっても、それはなかなか受け入れられない。

B君:とくに、危険情報を選択して出すということが、メディアの使命でもあり、本性でもある。となると、市民はいつでもメディアによって脅かされている状況になる。

C先生:すなわち、安心を与えることは、メディアにはできない。それならどうするのか、ということになる。
 このところ、安心というものを獲得するには、3つぐらいの方法があって、それ以外には有りえないのではないか、と思い始めたところだ。
(1)「安全だと確信する」こと
(2)「悟る」こと
(3)「なんとなく、だんだんとそのように思う」こと

A君:(1)の方法は、なかなか難しいでしょう。(2)は宗教みたいなもので、いくら国の方針が「安全と安心」を提供するといっても、奇妙なことになります。国が宗教を提供することになって。

B君:現在、市民に対して提供されている安心する方法は、この(3)でしかない。ダイオキシン、ダイオキシンと毎日毎日言われていたが、このところ余り聞かなくなった。多分、ダイオキシンは危険なものではなくなったのだろう、と思う。こんな方法以外に方法論が提供されていない。

C先生:今回主張したのは、メディアの使命は、確かに世の中の不正とか危険とかを国民に知らせることではあるが、不正の方はまあ良いとして、危険情報の方は、いわゆる「オオカミ少年」と同じことを繰り返していることになって、そのうち、誰もメディアの危険情報を信じなくなるのではないか。メディアは、それでも良いと思っているのか、という疑問を記者の方々に聞いたのだ。

A君:そこに、小島正美氏が居たということですか。

C先生:その通り。さて、こんな状況で、Q&Aに入った。

質問1:最近の傾向として、情報を得ようとしてもスキルなどが無くて得ることができない人がいる。すなわち、情報デバイドがあるのではないか。

回答1:そうかもしれないが、もしも本当に心配なら、調べれば良いだけ。そのためのスキルを学ぶということも、そんなに大きなハードルではない時代になった。誰かに頼んで調べて貰うことで良い。

質問2:リスクが比較的大きくても受容されているクルマとついつい比較するが。

回答2:自動車事故のリスクは非常に大きいが、一般市民は、自動車によるリスクは自分の努力で避けることができると考えている。それに対して、食品からのリスクは避けられないので、不正であると考えている。

質問3:いくら確率的に低くても、その1名になるのは嫌だ。

回答3:BSEの場合には、1万年に1人の死者がでるかどうかだろうから、気にすること自体が無意味なのだが、どうしても気にする人がいるというのならば、食品関連業界で、日本国内で牛肉を食べてそのためにvCJDで死亡した場合には、50億円の見舞金を支払いますとでも発表したら良い。

A君:この最後の話は、実は、余り良い対応だとは言えない。死んだ本人は、結局のところ、なんら見返りは無いのだから。

B君:そういう意味ではなくて、そのぐらい起きないことなのだ、というメッセージを送ることが重要という意味だ。

C先生:まあ、英国で牛肉を食べた日本人が死ぬということは、確率的にもまだゼロではないので、それを排除しておかないと、食品関連業界が大損をするかもしれないので、条件をきっちりと表示することが肝心だろう。

A君:小島氏との議論は、どんな形で。

C先生:それは、お互いの立場を説明し、お互いに理解した、といったところで終わり。

B君:関連して7月22日の毎日新聞夕刊に、小島正美氏の署名記事がでていて、「BSE対策、国内処理は大丈夫?」、というものが出ている。その趣旨は、国内での処理法は、米国では00年から脳組織が肉を汚染する可能性があるとして禁止した「ピッシング」という方法を未だに採用している。厚生労働省も、01年に中止を指導した。食品安全委員会のプリオン専門調査会も、昨年5月に「早く中止を」と促した。これを受け、厚労省は、08年度末までに全廃を決めたが、今年2月末時点で、全国161施設中の82施設で、まだ、ピッシングが行われている。その理由だが、「中止するには、今より広いスペースや、電気ショックを与える装置の導入など経費を要し、時間がかかる」とのこと。 
 さらに、危険部位の一つ、脊柱に埋まっている神経の束「背根神経節」の除去は、日本ではEUよりも2年遅れの04年2月に危険部位に指定され、除去が義務付けられた。しかし、食肉処理場ですべてが除去される訳ではない。背骨と背根神経節が付いた状態の枝肉で出荷され、流通の途中で除去されることも多い。自治体によれば、「出荷後に、背根神経節がどこまで除去されたているかは不明」。
 扁桃も危険部位の一つだが、どこからどこまで取るか正確に決まっていない。調査が必要との声もある。米国では、切り取る部分を図示したマニュアルを設けているが、日本では、食肉処理場の代表者で協議会を作り、除去の仕方を調査している段階。
 こうした日本の状況に対し、「BSE禍はこれからが本番だ」の著者である、元厚労省検疫官の響堂新氏は、「日本の係官が米国で査察したように、日本でも国の専門家が、食肉処理場をしっかりとチェックし、結果を公表すべきだ」としている。また、「中国など、処理の実態が不明な国からも牛肉が輸入されている」と訴えている。

A君:なるほど、これをどう読むかですか。

B君:一つの読み方は、もしも米国の牛肉を危ないと言うのなら、日本の牛肉だって問題が無いとは言えない

C先生:まあ、日本の牛肉の安全性は、全頭検査で確保されているという立場を取っている。本当のところは、全頭検査など不要なのだが、それを実施しているので、多少危険部位が混じってもどうと言うことは無い。

A君:確かに、危険部位を除去しないで、なおかつ、全頭検査もしないで、日本人にvCJD患者がでる確率は、0.001人ぐらい。これは、5頭程度のBSE感染牛が毎年、食品として流通した場合の値。

B君:荒っぽいとは言っても、それなりに除去されていれば、リスクは下がっている。となれば、1万年に1人といっても良いだろう。だから、日本の牛肉だってリスクはゼロではないが、どうと言うことは無い。

A君:アメリカの検査が本当なら、米国全体で、年間2〜4頭のBSE汚染牛が食べられる。危険部位を除去しなくても、特別に、脳などを食べなければ0.002名ぐらいでしょうか。

C先生:要するに、危険度は、日本も米国も共に低すぎて、有意な差は無いということだろう。

A君:ここまで議論すれば、小島さんの情報も解釈が可能。メッセージとしては、日米に大きな差は無い

B君:しかし、記事には何も書いていない

C先生:その後、小島氏から手紙を貰って、それによれば、米国産牛肉は悪で、日本産牛肉は善という、二元論に反対するために、この記事を書いたそんな風に読めますか、ということだった。われわれには、そのように読めるが、すべての市民がそのように読むとは思えない。

A君:当然でしょう。

B君:そこまで冷静にものを見ている市民は少ない。

C先生:ということで、今回の情報交換は、個人的には有益だったが、やはり結論的に、メディアからだけでは、市民が情報を正しく得ることは難しいだろう。インターネットを見ろといっても、きっこのブログのように、常識を超えた記述をしているページを信じてしまえば、それで終わり。興味があれば、色々と調べるのも良いが、まあ、ざっくりとした感覚として、vCJDで日本人に死者がでるのは、まあ、1万年に1名も居ないということだけ、覚えて置けば良いのではないだろうか。