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募集:院生参加者と企業スポンサー 国連大学鳥瞰型環境学サマースクール2007 その2 07.07.2007 お陰様にて、21名の定員まで決まりました。募集終了です。 プログラムをやっとアップしました。ご覧下さい。 ←NEW 条件を緩めて再募集!! 1.M2で就職をする予定の院生もOKとします。 2.現在社会人で社会人大学院に在籍の方もOKにします。 3.現在社会人等であるが、環境系の大学院入試に再チャレンジ予定の人もOK。 ![]() |
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国連大学鳥瞰型環境学エキスパート養成サマースクール2007 その2 UNU/ESD Summer School for Bird's-eye View Experts on Environment 2007 主催:国連大学 UNU/ESD お問い合わせは、yasui@hq.unu.edu へ 昨年参加の院生諸君:ポスターがここに有りますので、印刷して広告して下さい。 日時: 8月20日(月)〜24日(金)、土日は休校、8月27日(月)〜31日(金)、以上10日間 場所: 国際連合大学 5F 会議室 対象と募集定員: 大学院マスター1、2年、、ドクターコース各学年として在学中の大学院生で環境・開発関連の研究テーマを有する者。 合計21名。 出席者は、各自ノートパソコンを持参することが望ましい。 募集期間、要領など 費用: 受講料は無料。 交通費は原則自己負担だが、遠距離参加者は片道分以上を援助。遠隔地からの参加者で宿泊費が必要な場合には、最大60%&5万円まで補填する(予算状況により変更になる可能性あり。昨年は、補填率が予定よりも高かった)。 概要: 関東圏を中心にするものの、今年は地域範囲を若干拡大して、環境・開発関係の講義が面白いに違いない(と思う)教授・ベスト(と思う)研究者・実務者など15名を集め、選抜された少数の大学院修士課程1年生、博士課程1,2年などを対象として、集中講義を行う(言語は日本語あるいは英語)。 企業・自治体・NGO・NPOからの参加: 会場には傍聴席を設け、企業・自治体・NGOからの参加者を20〜30名程度を、有料で募集。ただし、授業時間内に質問・発言は許可されない。参加者からボランティアベースで、演習課題へアドバイザーとしての参加を依頼する。 スポンサー費用(協賛費用): 1席あたり二週間通しで20万円。前半10万円、後半10万円の分割も可能。席が登録され確保されますので、途中での参加者の交代は自由です。NPO・自治体の場合には、金額は無料化を含めて応相談。応募企業等多数の場合には、業種バランスを考えて、決めさせていただきます。使途は院生への補助と、講師費用。パンフレット、記録作成費用などに充当。
8月20日(月) 8月21日(火)〜24日(金) 8月25日〜26日 休み(土日) 8月27日(月)〜8月29日(水) 8月30日(木) 8月31日(金) *安井至(国連大学) 「環境問題の国際的動向と鳥瞰型環境学」 *石井吉徳(元国立環境研所長) 「化石燃料枯渇はいつ起きるか」 *松田裕之(横浜国立大学) 「持続可能性と生態系管理」 *花木啓祐(東京大学) 「持続可能な都市とは」 *薗田綾子(株クレアン社長) 「持続可能性とCSRの役割」 *上家和子(国立水俣病研究センター所長) 「日本の環境の変遷を公害病を通して歴史的にみる」 *Dr.Subramanian(愛媛大学)&東海明宏(産業技術総合研究所) 「化学物質管理のポリシーと汚染の現状」 *Dr.Sharma&高橋志麻子(国連大学) 「森林の保全と活用 シッキムの実例」 *三井物産・協和発酵(交渉中) 「企業の環境部CSR部の仕事」
環境学とは、地球上における人間活動のあり方を解析し、ある境界条件下で地球の限界と整合する解を求めることを目的とする学問体系であり、その取り扱う範囲は、この世に存在するほとんどすべての学問分野を包含する。 一方、大学において環境学を学ぶ学生は、ある特定の分野の研究を遂行することによって、学位を得る。大学院に進学すれば、専門性はますます高まって、ある特定の分野を深く掘り下げることが学位を獲得する条件である。大学における最大の目的は、ある分野の専門知識を身につけることである以上、これは当然のことである。 しかしながら、ひとたび実践の場に立つと、すべての解は相対的であり、絶対的な正解は存在しないことに気付く。したがって、ある境界条件下において相対的に「悪くは無い解」を求めることが実務となる。ところが、相対的な比較ができる能力はなかなか身につかない。 このように、環境を実務として実践する立場における知的活動と、大学院で行われる、ある特定の環境分野を深く掘り下げる知的活動とでは、かなり異なった知識と判断能力が求められる。 相対的にみて「悪くは無い解」を求めるためには、一瞬にして境界条件を把握し、その中で可能な数種類の候補となる解を瞬時に想定し、そして、その後の比較的短い検討時間内に、自己の頭脳の中に存在する必要かつ十分な量の知識から必要な情報を抽出し、重み付けを行って、どの解がもっとも「悪くは無い解」であるかを判定する必要がある。このようなタイプの実践的な知的作業を可能とする学問体系を鳥瞰型環境学と命名する。 例えば、気候変動を取りあげてみよう。「二酸化炭素排出量の削減は善か悪か」、と聞かれても、答えは無い。境界条件を様々に変えれば、答えが変わるからである。すなわち、現時点の答えと、100年後の答えは違う。1000年後には、全く違っているだろう。しかも厄介なことには、未来に関することゆえ、不確実性というものも大きい。このような場合でも、今後5年後、10年後、30年後、そして最後には100年後ぐらいまでを見通して、その間に起こりうるもっとも大きなリスクは何か。それを回避するためには、どんな行動を取ることが最善であるかを考察する。しかし、その行動をとる際に起きるであろう、副作用の大きさはどのぐらいか、といった疑問をも瞬時に作成し、それに対して、一連の答えを用意することが鳥瞰型環境学の手法である。そして、その中から「悪くは無い解」を選択することが、鳥瞰型環境学の究極の目的となる。 いわばマルチ人間にのみ可能とでも言えそうなこの能力を得るには、頭脳の中に濃密に蓄えられたあらゆる知識へのアクセスが一瞬に行われることが必要である。そして、その方法論を獲得するには、様々なエキスパートの頭脳の内部構造とその知的回路を感覚的に把握し、自己の頭脳内部で再構成することが必須である。 このような能力を大学院在学中に身につけることは、不可能である。なぜならば、単一の大学院の学科の中に、広い範囲をカバーするこのようなエキスパートが数多く存在することは無いからである。 ここで留意しなければならないことは、必ずしもすべての大学院卒業生がこの能力を身につける必要は無いことである。このような能力を備えた大学院卒業生は、日本全体で年間20人も存在すれば十分である。このような判断を要する業務は、非常に限られた場合にのみ必要とされるものだからである。 国際連合大学は、通常の大学の枠組みとは全く異なる組織であり、大学間に存在する利害関係は全く存在していない。そのため、世界から最善の教授を集めることが可能である。今回、対象は日本人大学院生修士課程1年生、博士課程1,2年生21名に限定するため、教授も、日本在住の日本人あるいは外国人から選択する。予算の関係で、関東地域を中心にからベストと思われる人材を選択し、教授陣を構成する。 講義は、したがって、日本語(大部分)もしくは英語で行われる。英語能力も、マルチ人間にとっては必須の能力である。日本語の能力はさらに必須であるが。。。。 応募要領・作文課題と分量・提出法
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