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 募集:院生参加者と企業スポンサー
  国連大学鳥瞰型環境学サマースクール2008 その4
 時間割決定 
 07.01.2008



国連大学鳥瞰型環境学エキスパート養成サマースクール2008 その4
UNU/ESD Summer School for Bird's-eye View Experts on Environment 2008 
主催:国連大学 UNU/ESD
お問い合わせは、yasui@hq.unu.edu へ     

日時: 8月20日(水)〜22日(金)、土日は休校、8月25日(月)〜29日(金)、以上8日間。これまでより2日間短縮。
  毎日 午前の部:10:00〜13:00、午後の部:14:00〜17:00 
  ただし、第2週には、午後20時ぐらいまで、グループ課題演習のための自主的議論と自主的作業の時間が入る可能性あり。
  暫定日程案

場所: 国際連合大学 5F 会議室
 〒150−8925 渋谷区神宮前5丁目53−70
 交通: 渋谷駅から徒歩10分、 表参道駅から徒歩6分

対象と募集定員: 大学院マスター1年、ドクター進学希望のマスター2年、ドクターコース各学年として在学中の大学院生で環境・開発関連の研究テーマを有する者(就職が内定しているものは不可)。 合計21。 出席者は、各自ノートパソコンを持参することが望ましい。

受講者のメリット: 
(1)国連大学という場所で、普段聞けない他の大学や企業などの有名講師の講義を聞くことができる。講義は、文系、理系の区別なく理解できるように行われる。特に、企業関係者からの講義が聞けることは貴重かもしれない。
(2)二週間に渡って、同じような思いをもった仲間と時間を共有できる。大学の枠を超えた仲間ができる。
(3)後方に坐っている社会人参加者と話をすることができる。自分の就職や将来をどのように考えるか、よいチャンスである。
(4)演習問題を実践的に行い、その評価を企業人から受けるという経験を積むことができる。
(5)普段、疑問に思っていることを質問できる「なんでも疑問に答えます」なる専用の時間がある。

募集期間、要領など
 応募の仕方、作文の課題と分量、送付先などは後述するが、インターンとの重複によって辞退者が続出した経験から、募集開始は、6月10日から7月7日までとする。

費用: 受講料は無料。 交通費は原則自己負担だが、遠距離参加者は片道分以上を援助。遠隔地からの参加者で宿泊費が必要な場合には、最大60%&5万円まで補填する(予算状況により変更になる可能性あり。昨年は、補填率が予定よりも高かった)。

概要: 関東圏を中心にするものの、今年は地域範囲を若干拡大して、環境・開発関係の講義が面白いに違いない(と思う)教授・ベスト(と思う)研究者・実務者など10名余を集め、選抜された少数の大学院修士課程1年生、博士課程1,2年などを対象として、集中講義を行う(言語は日本語あるいは英語)。
 同時に、グループ演習課題を与える。数名の共同作業によって、ある提案書をまとめる。最終日に発表を行う。
 志を同じくする同志の形成が行われたと、参加者からは至って好評である。

 趣意書カリキュラム(暫定)などは後述。これから、1ヶ月で詳細を決める予定。もしも、現時点で、是非とも講義を聞きたい先生がいる場合には、メールにて推薦可能とするので、ご要望をどうぞ。

企業スポンサー募集

企業・自治体・NGO・NPOからの参加: 会場には傍聴席を設け、企業・自治体・NGOからの参加者を20〜30名程度を、有料で募集。ただし、授業時間内に質問・発言は許可されない。参加者からボランティアベースで、演習課題へアドバイザーとしての参加を依頼する。

スポンサー費用(協賛費用): 1席あたり15万円。席が登録され確保されますので、途中での参加者の交代は自由です。NPO・自治体の場合には、金額は無料化を含めて応相談。応募企業等多数の場合には、業種バランスを考えて、決めさせていただきます。事務手続きは、国連大学へ直接お願いします uenok@hq.unu.edu。使途は院生への補助と、講師費用。パンフレット、記録作成費用などに充当。


院生アルバイト募集(2〜3名)

 本サマースクール開催のために常時2名の補助者が必要。時給1000円。遠距離からの場合には、旅費・宿泊費を若干用意します。最低でも、5日間は働けること。昨年の受講者を優先したい。

第1期生、第2期生の諸君へ。 初日の8月20日18時〜行われる懇親会へご招待します。出席希望者は、ご連絡下さい。
また、8月29日の自由参加の反省会への参加も、自費でですが、よろしければどうぞ。

日程:暫定版

8月20日(水)
 11〜13時: 開講、ガイダンス、自己紹介など 安井 至
 14〜17時: 鳥瞰型環境学による未来予測 安井 至
 18時〜:   懇親会

8月21日(木)〜22日(金)
 10〜13時: 講義
 14〜17時: 講義
 17時〜    グループ課題演習 7名1組×3。

8月23日〜24日 休み(土日)

8月25日(月)〜8月27日(水)
 10〜13時: 講義
 14〜17時: 講義
 17時〜    グループ課題演習 7名1組×3。

8月28日(木)
 10〜13時: 講義
 14〜17時: グループ課題演習 7名1組×3。

8月29日(金)
 午前:課題演習最終まとめ 午後:課題発表会。
 終了後:自由参加の反省会(という飲み会)

カリキュラム−−講義の題目候補 順次決定され次第、公表します。
(講師と現在交渉中。以下のようなテーマで全11講各3時間を予定。内、英語による講義が2〜3講の予定。) 

 プログラムが別紙のように決まりました。講義の正式題目は、こちらを。

1. 鳥瞰型環境学による未来予測  元国連大学副学長 安井 至
2. 環境リスク論            産業技術総合研究所 中西準子
3. 地球温暖化のシミュレーション  東京大学IR3S  住 明正
4. 地球史的な視点の必要性     海洋開発研究機構 和田英太郎

5. 電子機器のリサイクルと環境影響   国連大学 上野 潔
6. 日本の環境史を正しく理解した国際貢献  金沢大学  鈴木克徳
7. 水域生態系の修復管理     広島大学  岡田光正          
8. 都市交通環境論         名古屋大学  林 良嗣
9. 資源は充分にあるのか     物質材料研究機構 原田幸明
10.環境適合設計論         大阪大学  梅田 靖
11.低炭素社会への挑戦       国立環境研  西岡秀三
12.環境地域戦略−バイオマス   横浜国立大学 藤江幸一
13
.温暖化と途上国開発       国連大学 スリカンタ・ヘラート      

趣意書
鳥瞰型環境学とは何か

 環境学とは、地球上における人間活動のあり方を解析し、ある境界条件下で地球の限界と整合する解を求めることを目的とする学問体系であり、その取り扱う範囲は、この世に存在するほとんどすべての学問分野を包含する。

 一方、大学において環境学を学ぶ学生は、ある特定の分野の研究を遂行することによって、学位を得る。大学院に進学すれば、専門性はますます高まって、ある特定の分野を深く掘り下げることが学位を獲得する条件である。大学における最大の目的は、ある分野の専門知識を身につけることである以上、これは当然のことである。

 しかしながら、ひとたび実践の場に立つと、すべての解は相対的であり、絶対的な正解は存在しないことに気付く。したがって、ある境界条件下において相対的に「悪くは無い解」を求めることが実務となる。ところが、相対的な比較ができる能力はなかなか身につかない。

 このように、環境を実務として実践する立場における知的活動と、大学院で行われる、ある特定の環境分野を深く掘り下げる知的活動とでは、かなり異なった知識と判断能力が求められる。

 相対的にみて「悪くは無い解」を求めるためには、一瞬にして境界条件を把握し、その中で可能な数種類の候補となる解を瞬時に想定し、そして、その後の比較的短い検討時間内に、自己の頭脳の中に存在する必要かつ十分な量の知識から必要な情報を抽出し、重み付けを行って、どの解がもっとも「悪くは無い解」であるかを判定する必要がある。このようなタイプの実践的な知的作業を可能とする学問体系を鳥瞰型環境学と命名する。

 例えば、気候変動を取りあげてみよう。「二酸化炭素排出量の削減は善か悪か」、と聞かれても、答えは無い。境界条件を様々に変えれば、答えが変わるからである。すなわち、現時点の答えと、100年後の答えは違う。1000年後には、全く違っているだろう。しかも厄介なことには、未来に関することゆえ、不確実性というものも大きい。このような場合でも、今後5年後、10年後、30年後、そして最後には100年後ぐらいまでを見通して、その間に起こりうるもっとも大きなリスクは何か。それを回避するためには、どんな行動を取ることが最善であるかを考察する。しかし、その行動をとる際に起きるであろう、副作用の大きさはどのぐらいか、といった疑問をも瞬時に作成し、それに対して、一連の答えを用意することが鳥瞰型環境学の手法である。そして、その中から「悪くは無い解」を選択することが、鳥瞰型環境学の究極の目的となる。

 いわばマルチ人間にのみ可能とでも言えそうなこの能力を得るには、頭脳の中に濃密に蓄えられたあらゆる知識へのアクセスが一瞬に行われることが必要である。そして、その方法論を獲得するには、様々なエキスパートの頭脳の内部構造とその知的回路を感覚的に把握し、自己の頭脳内部で再構成することが必須である。

 このような能力を大学院在学中に身につけることは、不可能である。なぜならば、単一の大学院の学科の中に、広い範囲をカバーするこのようなエキスパートが数多く存在することは無いからである。

 ここで留意しなければならないことは、必ずしもすべての大学院卒業生がこの能力を身につける必要は無いことである。このような能力を備えた大学院卒業生は、日本全体で年間20人も存在すれば十分である。このような判断を要する業務は、非常に限られた場合にのみ必要とされるものだからである。

 国際連合大学は、通常の大学の枠組みとは全く異なる組織であり、大学間に存在する利害関係は全く存在していない。そのため、世界から最善の教授を集めることが可能である。今回、対象は日本人大学院生修士課程1年生、博士課程1,2年生21名に限定するため、教授も、日本在住の日本人あるいは外国人から選択する。予算の関係で、関東地域を中心にからベストと思われる人材を選択し、教授陣を構成する。

 講義は、したがって、日本語(大部分)もしくは英語で行われる。英語能力も、マルチ人間にとっては必須の能力である。日本語の能力はさらに必須であるが。。。。

応募要領・作文課題と分量・提出法

応募書類: 氏 名、住所、生年月日、在籍大学院詳細、修士(博士)論文課題、
      卒業大学・学部・学科、卒業高校、自己紹介、特記事項、メールアドレス
作文課題: 「環境・開発を専攻した理由と世界の環境問題・持続可能性にどうやって貢献するか」に関する適切な題目を自分で考え、作文する。
分  量:  和文は2000字程度で、英文はそれを自力で翻訳したもの。
応募方法: 以上の書類をMS−Wordなどで作成し、メールに添付して送付のこと。
       送り先:yasui@hq.unu.edu
受付開始: 6月10日から。課題をパスすることを条件に、早いもの順に、15名までを採用する。
受付締切:
 7月7日まで。残り6名についてはここまで待って、書類審査によって7月8〜9日に決定する。