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    コロナによる死亡率比較 その3   06.21.2020
       国立感染研の図も面白い

               



 コロナが多少は収まったような気配ですね。19日から、県境を越しての移動も可能になったようです。しかし、一方で、新宿歌舞伎町のような場所での接待が、いかに、「密」なものなのか、非常によく分かる数字が出ております。これまで、4月27日、5月23日のJohns Hopkins 大学のデータから、人口を考慮して死亡率などを算出してきましたが、今回、その3を作る作業を行いました。実は、結構、時間がかかる作業でして、6月16日にデータをダウンロードして、その日の午後全部を使って、データをまとめたものです。
 依然として急激に感染者数急速に増えている国が多いです。もっとも心配なのが
ブラジル、インド、チリ、メキシコ、パキスタン、バングラデシュ、南アフリカ、コロンビア、エジプト、インドネシア、アルゼンチン、フィリピンといった国々です。ヨーロッパでは、やはり政策を間違えたとしか思えないスウェーデンですかね。しかし、死亡率がもっとも重要なパラメータであるとすれば、ベルギーがダントツで、英国などのヨーロッパ各国が続くという構図は変わっていません。やはり、ヨーロッパ型のコロナは、特殊だったという情報もありますが、その可能性はどうなのでしょう。


C先生:東京の
新規感染者数が思ったようには減ってくれないね。歌舞伎町というキーワードをどう解釈すべきなのか、かなり難しい話ではあるけれど、実態はともかく、「密」であることは間違いないのだろうね。

A君:さて、今回3回目となる作業をやりましたが、やはり結構時間が掛かります。人口を基準値の一つとして使って、死亡率、千人あたりの感染数、などを比較しないと、と言って始めた話ですが、それはどうも正しいアプローチの一つだったように思います。

B君:それでは、今回の人口100万人あたりの死亡率。元データは、いつものように、Johns Hopkinse 大学(COVID-19 Map - Johns Hopkins Coronavirus Resource Center  https://coronavirus.jhu.edu/map.html

感染者数 国名 死亡者数 人口 千人 死亡率ppm 感染数/千人
2,093,508  US 115,732 327,096 353.8 6.40
867,624  Brazil 43,332 209,469 206.9 4.14
528,267  Russia 6,938 145,734 47.6 3.62
320,922  India 9,195 1,352,642 6.8 0.24
297,342  United Kingdom 41,783 67,142 622.3 4.43
243,928  Spain 27,136 46,693 581.2 5.22
236,989  Italy 34,345 60,627 566.5 3.91
229,736  Peru 6,688 31,989 209.1 7.18
194,153  France 29,410 64,991 452.5 2.99
187,518  Germany 8,801 83,124 105.9 2.26
187,427  Iran 8,837 81,800 108.0 2.29
178,239  Turkey 4,807 82,340 58.4 2.16
174,293  Chile 3,323 18,729 177.4 9.31
146,837  Mexico 17,141 126,191 135.8 1.16
139,230  Pakistan 2,729 212,228 12.9 0.66
127,541  Saudi Arabia 972 33,703 28.8 3.78
100,403  Canada 8,218 37,075 221.7 2.71
87,520  Bangladesh 1,171 161,377 7.3 0.54
84,335  China 4,638 1,427,648 3.2 0.06
79,602  Qatar 73 2,782 26.2 28.61
70,038  South Africa 1,480 57,793 25.6 1.21
60,029  Belgium 9,655 11,482 840.9 5.23
53,973  Belarus 308 9,453 32.6 5.71
51,614  Sweden 4,874 9,972 488.8 5.18
48,990  Netherlands 6,078 17,060 356.3 2.87
48,896  Colombia 1,670 49,661 33.6 0.98
46,751  Ecuador 3,896 17,084 228.0 2.74
44,598  Egypt 1,575 98,424 16.0 0.45
42,294  United Arab Emirates 289 33,703 8.6 1.25
40,604  Singapore 26 5,757 4.5 7.05
38,277  Indonesia 2,134 267,671 8.0 0.14
36,690  Portugal 1,517 10,256 147.9 3.58
35,920  Kuwait 296 4,137 71.5 8.68
31,851  Ukraine 899 44,246 20.3 0.72
31,577  Argentina 833 44,361 18.8 0.71
31,117  Switzerland 1,938 8,526 227.3 3.65
29,392  Poland 1,247 37,922 32.9 0.78
25,930  Philippines 1,088 106,651 10.2 0.24
25,303  Ireland 1,706 4,819 354.0 5.25
24,766  Afghanistan 471 37,172 12.7 0.67
23,481  Oman 104 19,506 5.3 1.20
22,962  Dominican Republic 592 10,627 55.7 2.16
21,999  Romania 1,410 19,506 72.3 1.13
21,418  Panama 437 4,177 104.6 5.13
20,209  Iraq 607 37,172 16.3 0.54
19,055  Israel 300 8,382 35.8 2.27
18,227  Bahrain 42 1,569 26.8 11.62
17,842  Bolivia 611 11,350 53.8 1.57
17,369  Japan 927 127,202 7.3 0.14
17,109  Austria 677 8,891 76.1 1.92
16,667  Armenia 269 2,965 90.7 5.62
16,085  Nigeria 420 19,587 21.4 0.82
14,496  Kazakhstan 77 18,320 4.2 0.79
12,393  Denmark 597 5,752 103.8 2.15
12,310  Serbia 254 8,803 28.9 1.40
12,085  Korea, South 277 51,172 5.4 0.24
11,964  Ghana 54 29,770 1.8 0.40


B君:やはり、我々のテーブルは、数値だけなので、そっけないね。
札幌医科大学による死者数・感染者数の推移に関するグラフは、極めて有効な情報であることに間違いはない。やはり人口100万人あたりの死者数、感染者数をグラフ化して、時系列が非常に良く分かる。

A君:そのグラフをいじっていると、時間があっという間に過ぎてしまう。皆様も、課題を自分で作って、是非、チェックして見て下さい。

B君:アクセスしたときに示される国の数は10数ヶ国だけれど、実際には100ヶ国以上のデータを示すことができるようになっている。ただし、べトナムは含まれていない。その理由は、ベトナムは死者数が依然としてゼロだからではないか、と思われる。

A君:
今回の我々のテーブルに、死亡者0の国々というものを追加しました。

死亡者0の国々
感染者数 国名 死亡者 人口 千人 死亡率ppm 感染者/千人
755 Uganda 0 42,720 0 0.018
349 Vietnam 0 95,540 0 0.004
204 Mongolia 0 3,170 0 0.064
142 Eritrea 0 3,214 0 0.044
129 Cambodia 0 16,250 0 0.008
67 Bhutan 0 754 0 0.088
49 Namibia 0 2,448 0 0.020
24 Timor-Leste 0 1,268 0 0.019
23 Grenada 0 111 0 0.207
19 Laos 0 7,062 0 0.003

B君:なるほど、感染者が多い順に、755名感染のウガンダから始まって、ベトナム、モンゴル、エリトリア、カンボジア、ブータン、ナミビア、東チモール、グレナダ、ラオスの19名感染が最後。

A君:日本の感染者数が今回使ったデータでも、17千人超えですからね。これらの国の、なかでもベトナムの感染者数の少なさは、なぜなのでしょうね。

B君:一つは、これらの国では、中国との関係でコロナになんらかの耐性を持っている人が多い可能性。二つ目は、日本でも起きていることだけれど、無症状の患者が多い可能性もあると思う。しかし、当然、死亡者もゼロなのだから、上出来と言う以外にないのでは。

A君:実は、このところ、これらのデータだけでは不十分で、何か新しい情報が必要不可欠という感触なんです。そろそろWebをもう一度検索して、どのようなコロナが感染者を多発させたか、などなど、という情報を探ってみましょう。

B君:そうだろうと思って、
すでに一つ発見してある。これは、内容がかなり難しいけれど

国立感染症研究所National Institute of Infectious Diseasesが出しているゲノムレベルの図。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/467-genome/9586-genome-2020-1.html

A君:この図ですね。無断引用ですので、小さくご紹介しました。読み方は良く分かっていないのですが、赤いドットが日本ということです。

B君:読み方だけど、この図を
時系列でアニメーション化したものも見ることができるので、分かるはず。EU各地で猛威を振るったコロナもどうやら日本に入ったらしい。しかし、その割には、日本人の死亡率は低い。やはり、良く分からない。

A君:4月27日版が最新で、そのデータは4月16日のものなので、それ以後の情報は入っていないようですね。もう少々データがでるまで待つということでしょうか。

B君:そうなんだ。しかし、アニメーション化すると、どの種のウィルスが世界のどこで活動を開始したか、よく分かる形式になっていることは良く理解できた。次の段階に期待ということかもね。

A君:その通りですが、ちょっと、画面が小さすぎて、分かりにくいのが残念なところ。

B君:いや、それなりに分かるよ。
この感染研のデータもじっくり見ると、非常に面白い。しかし、やはり、札幌医科大学による死者数・感染者数の推移に関するグラフは、極めて有効な情報であることに間違いはないね。人口100万人あたりの死者数、感染者数をグラフ化して、時系列が非常に良く分かる。このサイトをじっくりと操作してみることも重要な作業だと思う。

A君:札幌医科大学のグラフをいじっていると、時間があっという間に過ぎてしまうのと同じですね。皆様も、課題を自分で作って、是非、チェックして見て下さい。

B君:
アクセスしたときに示される国の数は10数ヶ国だけれど、実際には100ヶ国以上のデータを示すことができるようになっている。ただし、べトナムは含まれていない。その理由は、すでに示したように、ベトナムは死者数が依然としてゼロだからではないか、と思われる。

A君:そこで、先ほど、死者数ゼロの国のテーブルを追加しました。しかし、
ウガンダの数値はやはり特殊ですね。アフリカのビクトリア湖の北の国でして、感染者がちょっと多いのに、なぜ、死者がゼロなのでしょうね。さらに、これらの国の、なかでもベトナムの感染者数の少なさは、なぜなのでしょうね。不思議です。

B君:
考えられる要素の一つは、高齢者の人数なのでは。ベトナムは比較的若い人の多い国で、平均寿命が2020年で75歳なんだ。そして、ウガンダの平均寿命は、なんとなんと、62.5歳でしかない。

A君:なるほど。
日本の平均寿命は、男女をざっと平均すると、84歳ちょっとぐらいですからね。

B君:確かに。日本でも、若年層は、今回のコロナではほとんど死亡することはない。

A君:ちょっと古いデータ(4月19日厚生労働省)ですが、
日本のコロナによる年代別死亡率は、次のようです。
 30代    0.1%
 40代    0.1%
 50代    0.4%
 60代    1.7%
 70代    5.2%
 80代以上 11.1%

このように、日本のデータでは、コロナ死亡率の年齢依存性が非常に高いです。 

B君:年齢以外の要素としては、これらの国では、コロナになんらかの耐性を持っている人が多い可能性ぐらいかな。しかし、なんと言っても、死亡者もゼロの国なのだから、上出来と言う以外に表現のしようもないのではないか。

A君:とうことで、感染研の再評価です。データのカバーしている範囲(時系列)が若干狭いですが、
アニメーション化されているので、どの種のウイルスが世界のどこで、いつ活動を開始したか、よく分かる形式になっています。ちょっと、画面が小さすぎて、分かりにくいのが残念なところですが。

C先生:今週のネタは、こんなものか。
現時点の日本でいささか心配なのは、19日に県を跨ぐ移動がOKになってので、皆さんかなりの移動を始めていること。ヨーロッパの状況に比べれば、日本の状況は大分ましなので、何も起きない可能性もあるけれど、実は、感染者数が急増するという可能性は決して否定はできない。少なくとも、個人的には自分の年齢(=死亡率)を考慮して、しばらく慎重に対応しようと思う。まあ、7月10日ぐらいから解禁とするか、といった感じ。もっとも、このところ、都内であれば、かなり普通に行動を開始した。避けているのは、やはり3密。特に、朝晩の満員電車には乗らないこと。そのため、バスによる時差通勤。しかし、昼食は外食を復活させた。かなりの店では、3密対策を考えている感じがするので、できるだけ、そのような店を選んでいる。