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     コロナの第二波の状況  08.23.2020
        本当は、南米など第一波が進行中の国が心配

               



 このところ、ハーバード大学の日本史教育の話を3回も連続してしまいました。しかし、どうしても、あと2回ぐらいは続けたいという感触ですが、そろそろコロナ感染率・死亡率などと第二波について、若干の解析を行って、未来予測をしたのが7月26日でしたので、4週間が経過しました。そのため、今回、前回の予測が当たっていたのかどうか、チェックすることといたしました。
 このところ、Johns Hoppkins Coronavirus(=JHC)を見ることが、少なくなっていたので、久しぶりという感じですが、海外ニュースでの報道を見ているだけでも、前回の予測がそれほど、デタラメでもなかったかな、などと思いつつ、解析をしてみました。
 今回は、まずは、例によって、
JHCの累積感染者数の多い国のデータから、累積感染数、死亡者数をエクセルに移し、死亡率を人口100万人あたりの数値(ppm)に変換するというこれまでの手法を踏襲。そして、今回は、これまでの解析の経過を踏まえた上で、その国の状況について、一言、現状についてコメントするという形式といたしました。


C先生:コロナもなかなか消えてくれない。日本の第二波は、感染者を増やしているようではあるけれど、死亡者は、それほど増えているという訳でもない。
スウェーデンのように、全員感染させて抗体を作る、という戦略も無い訳ではないが、これまでの結果を見ると、どうも、思ったより”しぶといコロナ”に対しては、スウェーデン流は、ちょっと甘い戦略だったかもしれない。やはり、日本流のように、できるだけ感染者を増やさないという方式が良かったように思える。しかし、これは、同時に経済活動にマイナスの影響を与えるものであることは確実。すなわち、現時点までの解析の結果にすぎないので、最終的には、別の結論になる可能性も否定はできない。
 そのためには、この1ヶ月間のデータを詳しく解析し、感染がどのような行動によって拡大したのか、やや丁寧に解析し、定量的な結果を出すといった検討が必要のように思える。

A君:それでは、早速ですが、今回の作業の内容を説明いたします。一つ目ですが、7月26日に予測した、「第二波が起きる国」が本当に当たっていたのかどうか。

B君:まず、そこからやるか。
第二波の危険度として、リスクを大・中・小・ゼロと4段階で評価した。そして、その国名は、

◎  リスクゼロ 中国
△  リスク低  英国、イタリア
×  リスク中  米国、スペイン、韓国
×× リスク大  イスラエル、ルーマニア
    〃    日本、セルビア
    〃    オーストラリア


A君:それでは、リスク「大」と予測した国から行きますか。

イスラエル  第一波より深刻な第二波
ルーマニア    同上
日本       同上

セルビア   上記3ヶ国よりは多少まし
オーストラリア  同上


B君:それでは、
リスクが「中」と予測した国に行くと、
米国     第1波より深刻な第2波
スペイン   第1波と同程度の第2波
韓国     まだ判定不能

といった結果だった。

A君:それでは、リスクは「低」と予測した国では、
英国     第2波は小さいが危険
イタリア   第2波はかなり小さい

といった結果。

B君:最後に
リスクゼロと予測した中国は 予想通りで、第2波はほぼゼロだった

C先生:米国が中国に対してイラつく理由も分かるような気がする。
明らかにパンデミックのスタートは中国・武漢だった。勝手にコロナをまき散らして、自分のところはさっさと終わって、涼しい顔をしている。そもそも、中国は、今回のパンデミックについて、謝罪はしないと思うが、せめて、「ご迷惑をおかけしました」ぐらいは言うべきだと思うね。そもそも、中国の疫病の歴史を見れば、その原因は、やはり、妙な動物を食べるから、これが明らかな原因

A君:今回もコウモリと最初言われていましたが、その後、センザンコウではないか、ということになっています。

B君:センザンコウは、中国では食用として相当高価で取引されるらしいね。中国人以外に、センザンコウを食べる民族は居るのだろうか。

A君:話はそのぐらいにして、例の人口100万人あたりの死亡者数のppm表示を含む、コロナの累積感染の現状のご紹介ということでも良いとは思うけれど。今回は、現状についてのコメント(主観)付きで。

累積感染 国名 死亡者数 人口 千人 死亡率ppm 現状のコメント(主観)
5,622,540 US 175,308 327,096 536.0  第二波が極めて明瞭
3,532,330 Brazil 113,358 209,469 541.2  当分、酷そう
2,905,825 India 54,849 1,352,642 40.5  死亡率はやや低い
944,671 Russia 16,148 145,734 110.8  死亡率は中間的
603,338 South Africa 12,843 57,793 222.2  急速に改善中
567,059 Peru 27,034 31,989 845.1  死亡率が高い
543,806 Mexico 59,106 126,191 468.4  まだまだ先は長い
513,719 Colombia 16,183 49,661 325.9  まだまだ先が長い
393,769 Chile 10,723 18,729 572.5  やや収まりつつあるか
386,054 Spain 28,838 46,693 617.6  第二波がかなり心配
354,764 Iran 20,376 81,800 249.1  長期間継続しそう
325,239 United Kingdom 41,491 67,142 618.0  小さな第二波が来た
320,884 Argentina 6,730 44,361 151.7  ブラジルを追っている
305,186 Saudi Arabia 3,580 33,703 106.2  収まる傾向も見える
291,588 Pakistan 6,219 212,228 29.3  収まりそうな傾向
290,360 Bangladesh 3,861 161,377 23.9  死亡率はまあ低い
271,905 France 30,508 64,991 469.4  中程度の第二波が来た
257,065 Italy 35,427 60,627 584.3  相当小さな第二波
255,723 Turkey 6,080 82,340 73.8  第一波の裾が継続中
233,029 Germany 9,266 83,124 111.5  第二波が来たところ
197,085 Iraq 6,283 37,172 169.0  第一波が進行中
182,365 Philippines 2,940 106,651 27.6  第一波が進行中
149,408 Indonesia 6,500 267,671 24.3  第一波が単調増加中
126,319 Canada 9,110 37,075 245.7  小型第二波が進行中
116,481 Qatar 193 2,782 69.4  これで収まればOK
106,481 Ecuador 6,248 17,084 365.7  第一波が進行中
106,065 Bolivia 4,305 11,350 379.3  第一波継続中・高死亡率
104,071 Kazakhstan 1,415 18,320 77.2  収まる傾向か
102,948 Ukraine 2,248 44,246 50.8  まだまだ先が長い
100,716 Israel 809 8,382 96.5  大きな第二波の最中
97,148 Egypt 5,231 98,424 53.1  このまま収まるか?
89,867 Dominican Rep. 1,533 10,627 144.3  このまま収まるか?
89,594 China 4,709 1,427,648 3.3  熟練の逃げ足の速さ!
86,068 Sweden 5,810 9,972 582.6  感染戦略で死亡率大
84,392 Panama 1,859 4,177 445.1  まだまだ先が長い
83,769 Oman 609 19,506 31.2  このまま収まるか?
80,178 Belgium 9,976 11,482 868.8  死亡率が最高レベ
79,269 Kuwait 511 4,137 123.5  感染の低下速度が遅い
76,355 Romania 3,196 19,506 163.8  第二波の最中
70,111 Belarus 632 9,453 66.9  このまま収まるか?
67,455 Netherlands 6,219 17,060 364.5  第二波が来たところ
66,941 Guatemala 2,532 17,250 146.8  しばらく続く中南米
66,193 U A E 370 33,703 11.0  死亡率は低い
60,940 Japan 1,175 127,202 9.2  第二波ピーク高すぎ
60,281 Poland 1,938 37,922 51.1  第一波が2倍化した
56,216 Singapore 27 5,757 4.7  小型第二波もほぼ収束
55,211 Portugal 1,792 10,256 174.7  ゼロへの道が見えない
39,332 Switzerland 2,000 8,526 234.6  小さな第二波の最中
24,762 Australia 485 24,990 19.4  第二波が極めて明瞭


C先生:毎度のことだけれど、この
人口100万人あたりの死亡者数を見ると、どうも、昔から中国からのウィルスや細菌で鍛えられた国と、距離が遠かったために、過去、今回のようなパンデミックをほとんど経験をしなかったために、今回多数の死者を出した国に分かれるように思う。

A君:パンデミックと言えば、このコロナの前で著名なのは、
1918年のスペイン風邪でしょうね。その時の日本での感染者は、2300万人で、死亡者が45万人と推定されているようです。そして、パンデミックと定義されているかどうか、不明だけれど、その後、1957年のアジアインフルエンザ、これは、死亡率はそれほど高くは無かった。

B君:そして、その次が、1968年から流行した、香港インフルエンザがあったようだけれど、パンデミックとは言えないようだ。

A君:さらにパンデミックの歴史を遡れば、やはりペストになる。
ペストの発生地も、実はアジアで、それをモンゴルの騎馬隊が相当なスピードで黒海沿岸まで運んだということらしいですね。

C先生:当然のことながら、これら以外にも中国起源の風邪類似の伝染病が相当数あったのは事実。しかし、
中国に近い国は、例えば、ベトナムでは、「またか」といった感じだろう。

A君:
ベトナムは今回も優等生。感染者数1013名、死亡者数26名です。人口は9500万人。相当長い間、死亡者ゼロを維持していた。

B君:比較のために、
香港のデータも調べてみましょう。感染者4657名、死亡者76名。人口745万人です

A君:
人口を考慮すれば、ベトナムの死者数はやはり圧倒的に少ない

B君:数値的には、やはり、中国産の感染症には、ベトナムの方が慣れている、と言えるようだ。感染症が風邪に近いものだと考えれば、ベトナムの優位性は中国より高い気温によるのかもしれない。

A君:それでは、最後に、
累積感染数の多い国のリストを。ただ、最後の二ヶ国、スイスとオーストラリアは、第二波について特異的なために、特別参加ということで追加してあります。

C先生:
コロナがこれほどの世界全体に影響を与える威力があるとは、3月頃までは、全く思っていなかった。中国発のダイナマイトが一発爆発した程度で終わるかと思っていた。しかし、これまでの状況を見ると、強力な対処法が無い感じだね。具体的には、有効なワクチン以外には期待できないということだ。残念ながら、コロナのようなウィルスは、変異が速いので、ワクチンを事前に準備しておくということが不可能。したがって、当然のことながら、有効なワクチンがいかに早く完成させるか、これが問われてしまう。しかし、コロナも、どんどんと変質しているのだから、ワクチンの有効性も比較的短時間で終わってしまい、次々とワクチン開発をしなければならない可能性もゼロではない。ただ、日本をはじめとするアジア圏は、比較的死亡者が少ない。これは、過去、中国から嫌な疾病を貰い続けた歴史のためだろう。詳しい機構は不明だけれど、そのため、なんらかの免疫あるいは免疫に類似の何かを持っているとも考えられるので、本当に深刻なのは、やはり、中国から遠い、北米・中米・南米とヨーロッパ・アフリカ、それに中東なのかもしれない。いずれにしても、ワクチンが普及して、コロナからの離脱が可能になることを期待したい。
 繰り返しになるけれど、
個人的ももっとも重要だと思われる評価が、人口100万人あたりの死亡率。最初にこの方法を試みた結果をWebサイトにアップしたのが、4月5日だった。その当時は、人口千人あたりの発症率のトップが、サンマリノ、アンドラ、ルクセンブルグ、アイスランドなどの小国だった。
 
第2回目の解析が5月23日だった。この段階だと、すでに米国が圧倒的トップ。2位がロシア。
 
第3回目が6月21日。米国、ブラジル、ロシアというのが、感染者の数の多い順のランキング。感染率は、中国がもっとも少なく、インドネシアと日本がその次。そして韓国、インドが続くということで、やはりアジアが有利。
 そして、
第4回目が前回で、7月26日だった。この段階では、第一波はやや収まりつつあったので、第二波がどのぐらい危険か、がもっとも重大な検討課題だった。そして、リスク大の国として、イスラエル、ルーマニア、日本、セルビア、オーストラリアを挙げた訳で、その結果が今回出たということだ。次回の記事は、もはや書かないで済むという状況になることが最善だけれど、どうにもそうなりそうな予感がしない。特に、南米と最近第一波が進行し始めた国が心配。具体的な国名は、テーブルをご覧いただきたい。ということで、以上を今回の記事としたい。