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  「内部被曝」肥田本 その2
   04.08.2012




 福島大学の放射線副読本研究会というところから、副読本が公開された。3月25日付である。
https://www.ad.ipc.fukushima-u.ac.jp/~a067/

 基本的なところでも科学的な誤りがあるので、訂正が必要であることとは当然なので、それを指摘することにしたい。自然放射線を意図的に軽視しているなど、やはりスタンスが奇妙。イデオロギー先にありきのように思える。

 福島大学なのだから、福島県民の味方になるべきだが、これでは、反原発団体の味方でしかないように思える。

 内部被曝の実情については、南相馬市などでのホールボディーカウンターでの測定によって、まずまず問題の無いレベルにあることが分かっている。その問題にならないレベルを、さしたる根拠もなく問題だ問題だと言うことは、福島県民を過度に心配させ、ストレスによってスリーマイル島の事故のときの近くの住民のように、睡眠不足になり、睡眠薬、酒やタバコで気を紛らわせるといった対応をさせれば、免疫システムの低下が起きることは明らか。親がイライラすれば、新生児の死亡まで増えてしまったというのが、妥当な説明だろう。この福島大学の副読本の効果は、前回紹介した肥田本と変わらない。



 実は、内部被曝については、人類は、過去に相当の体験をしている。それが肥田本では全く無視されている。そこで、この続編「内部被曝 その3」を準備中である。具体的には、ダイヤル・ペインターの内部被曝、トロトラストによる内部被曝。それに、バイスタンダー効果などなど。



 前回の続きである。

第三章 低線量被曝のメカニズムを解明した「ペトカウ効果」

●「ペトカウ効果」が低線量被曝の問題を証明した
 ペトカウ効果は、それまでわかっていなかった「低線量被曝による人体への影響」を次のように明らかにしました。

 第一に、低線量率の放射線は、活性酸素(フリーラジカル)を体内に発生させることが分かりました。

 第二に、ペトカウ効果によって、免疫システムが阻害されることが分かりました。

 第三に、低線量の放射線は、放射線による直接の被害からは予想もつかない、さまざまな病気を引き起こします。例えば、インフルエンザ、肺炎などの感染症、加齢による病気、つまり肺気腫、心疾患、糖尿病などです。発育中の胎児の脳障害は特に深刻です。

 第四に、以前から死の灰や原発から出ている放射線による被害を示すデータはたくさんあったのですが、ペトカウの発見によりそれを理論的に説明することができるようになりました。それは、調査した放射線量が、食べ物やミルク、飲料水などの中に入ったセシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素131などの、年間わずか0.1〜1.0シーベルト(注:これはいくらなんでもミスプリで、「ミリ」が落ちているのだろう)という少ない量の核分裂生成物であり、微量のために影響はないと考えられていたからです。

★ここの記述は、単行本「人間と環境への低レベル放射能の脅威―福島原発放射能汚染を考えるために」の記述が繰り返されているものと思われる。

 「ペトカウ効果」は、Dr. Abram Petkau氏が発見した。Wikiによれば、カナダの医師アブラム・ペトカウが、1972年3月、マニトバ州にあるカナダ原子力公社ホワイトシェル研究所で牛の脳細胞を用いた実験のミスから偶然に発見し、Health Physics(『保健物理』)誌に発表した。

 細胞膜に類似した構造のリン脂質膜(人工細胞膜)を放射線によって破壊する実験を行なっていたペトカウ氏は、この膜が放射線に対して非常に強く、外部からX線によって破壊しようとすれば、15.5Sv/時という非常に強い線量を2時間15分も照射しなければならないことを発見した。合計35Svであり、人間なら即死に近い。

 ところが、NaClの代わりに、放射性のナトリウム22を用いたところ、0.61mSv/時の強さで11.5時間照射することで、膜が破壊されることを見出した(これは英語版のWikiの記述)。日本語版だと、全量0.007シーベルトを12分間被曝して破壊されてしまったとなっていて、『内部被曝』の記述と一致している。

 このあたりについては、
http://preudhomme.blog108.fc2.com/blog-entry-158.html
でぷろどおむさんが論文の解析を行なっている。

 上記ブログは、
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20110813/petkau
の「ペトカウ効果で低放射線量の内部被曝を怖がってる奴らは絶対元の論文読んでない」というブログから発見した。

 英語のWikiと日本語のWikiの記述のどちらが正しいのか。ぷろどおむさんのブログではこの件に触れていないのだが、ブログの著者は、多分元論文から情報を得ていて、それによれば、持続時間y(min)と照射量比(rad/min)の相関式が提唱されている。y=55.3x(-0.36)

 x=0.001rad/minを入れると、y=664分となる。0.001rad/min=0.6mSv/hでなので、664分ということになる。11時間となって、英語版が正しいようだ。照射総量は約6.6mSvでほぼ『内部被曝』の記述と一致しているが、やはりさすがに12分では破壊されなかったのだろう。ひょっとすると、肥田氏らによる単行書単行本「人間と環境への低レベル放射能の脅威―福島原発放射能汚染を考えるために」でも同じ誤訳がなされているのかもしれない。

 さて、問題の核心は、ぷろどおむさんも指摘しているように、実はこれではなくて、ペトカウが使っている線量である。

 低線量と肥田本では主張しているが、0.6mSv/hは相当な線量であるということ。5250mSv/年になって、いくらなんでもこれは絶対に発がんするという線量である。実験で用いられた最小の線量率がこれなので、20分で壊れてしまったときの線量は、と言えば、x=17に相当する。17rad/min=10.2Sv/hである。こんな強烈なX線を浴びたら、1時間で即死である。

 結局のところ、ペトカウ効果とは、溶液にナトリウム22がある状況においても、線量率が高いところでは膜を破壊する効果が飽和する、ということなのではないだろうか。
 現在問題になっているような本当の低線量で同じことが起きているか、全く証明ができるようなものではない。

 ということで肥田本が主張していることを見直すと、ペトカウの低線量は5250mSv/年、肥田本は0.1〜1mSv/年。5千倍から5万倍も違う線量率の話をしている。これは何かの間違いではないか、と思われるほどである。

 すなわち、ペトカウ効果は低線量被曝の影響と全く関係が無い効果である。

 第一から第四の指摘をみると、第一の指摘は、ペトカウ効果とは全く無関係に、低線量に限ったことではないが、すべての放射線がラジカルを発生させるので、何を今さら言っているのだ、という指摘である。

 第ニに、ペトカウ効果は、免疫について何も言っていない。そもそもこの本の著者達は、免疫をきちんと理解していないのではないか、と推測できる。そんな医者のお世話になりたくない。

 第三、第四は、著者達の夢想にすぎない。


●ペトカウ効果を証明したチェルノブイリ事故

 チェルノブイリ原発事故の影響で、乳幼児死亡率が前年同月比で、急激に増大した。

 ジェイ・マーティン・グールド博士は、例のスターングラス教授とともに、p63の図のように、上側に凸型の曲線、すなわち、ペトカウ効果が出ていることを発見した。

★ここの記述は、単行本「低線量内部被曝の脅威―原子炉周辺の健康破壊と疫学的立証の記録」緑風出版の記述なのだろうか。この本は、ジェイ・マーティン・グールドの著書である。かなり高いので、買う気はさらさらないので分からない。

 ところで、このグールドという人はどのような人なのだろうか。調べてみたら、NYタイムズにグールド氏の死亡を取り上げた記事があった。
http://www.nytimes.com/2005/09/19/nyregion/19gould.html?_r=1

 もともと経済学者で、最初は経済予測の仕事をしていた。そして、カーター大統領によってEPAのアドバイザーに指名された。そして、この間に毒性物質や放射線に関心をもって統計的な処理で、原因を把握するということを行うようになった。

 さて、肥田本のp62の図は、まず、前年比なのでよく分からない。しかし、まずは偶然ということではないか、と思われる。しかし、これをジェイ・マーチン・グールド氏が出したとすると、もう少々真剣に考慮しなければならないのだが、肥田本では、なんら記述がないので、分からない。

 肥田本のp63の図は、マーティン氏の図とされているのだが、どうみてもよく分からない。ミルク中のヨウ素131のが0〜1000pCi程度までは急激に乳幼児死亡率が増大し、それから先は、ミルク中のヨウ素131の濃度が上昇しても余り死亡率は増えない。

 1Bq=27pCiなので、40Bq/L以下ならば無害だが、それからヨウ素131が増えても、余り死亡率は増えないと読むのだろう。
 しかし、どのような調査が行われ、どのような原データからこれが出てきたのか、説明が全くない。検証不能である。

 いずれにしても、ペトカウ効果は、低線量暴露とは無関係であると見るべき効果なので、チェルノブイリについて、何も説明していない。

●内部被曝でフリーラジカルがつくられてがんになる
★これは内部被曝に限らない。放射線全般で正しいこと。ペトカウ効果も全く無関係。肥田本の著者は、何かすごく誤解をしているとしか思えない。

●フリーラジカルはさまざまな形で人間の細胞活動を阻害する
★これも当然。しかし、「その(細胞膜にできた)壊れた穴から放射性物質が細胞の中に入り込み。。。。。」、というような記述は止めて欲しい。セシウムであれば、細胞膜にあるカリウムポンプを通って細胞内部に入るのだろう。ブルーバックスのアメリカ版大学生物学の教科書の第一巻でも読んでもらいたい。

●ペトカウ効果の実証的な例
★オスロ大学のストッケと検索すると、単なる伝言ゲームのウェブしか見つからない。ツイッターではないのだから、自分で情報を解析するなり、追加するなりして欲しい。せめて、引用する人名ぐらいは実在の人かどうかチェックして欲しい。
 C.L.サンダースは見つからない。

●ペトカウ効果の対する反論と、それに対する再反論
★再反論になっていない。そもそも、何が反論されたのか、分かっていないようだ。


第四章 低線量・内部被曝の怖さ

●細胞膜の損傷はさまざまな病気を引き起こす
●被曝線量と健康被害の関係
●低線量・内部被曝の脅威
●エイズの発祥(症のミスプリ)と拡大も放射線の影響か
●放射線の影響で学業成績も低下し、粗暴になる?
●年齢による被曝の影響

●人工放射線と自然放射線の違い
★せめて、カリウム40、ラドンぐらいには触れて欲しい。これらの自然放射線に触れないということは、意図的に悪質な嘘を付いていることと同じである。

●放射線降下物による内部被曝に、まだ治療法はない
●内部被曝の被害はずっと無視されてきた
●スリーマイル島の原発事故でも低線量被曝による死者が出ている
●チェルノブイリ事故の被害も隠されてきた
●「年間何ミリシーベルト以下だから健康に影響はない」というのは大きなウソ
★「何」の数値による。

●放射線被曝は免疫力を低下させる

●”年間1ミリシーベルト”は”がまん値”であって、”安心な値”ではない
★ICRPの批判が書かれているが、この団体が何を目指してきたかを誤解している。

●隠され、潰されてきた低線量内部被曝の告発
★広島・長崎で内部被曝の影響がほとんど無視されたのは事実だろう。しかし、広島・長崎で内部被曝量の影響がかなり大きいということは事実のように思える。もしそうだとしたら、臨床的に重大は影響はないという境界である外部被曝100mSvは、本当は、もっと高いのかもしれない。

 すなわち、内部被曝+外部被曝の総量によって、発がんなどの影響がでたのだが、内部被曝量の推定は不可能だったので、外部被曝量だけを用いて統計的処理を行ったとしたら、外部被曝量は過大に評価されてしまう。


第五章 被曝体験と「原爆ぶらぶら病」

●被爆体験と「原爆ぶらぶら病」
●原子爆弾による本当の被害
●私が経験した広島の原爆
●初期に現れた放射線被害の実態
●原爆による「晩発性障害」

●「原爆ぶらぶら病」とは
★なんと言われようが、症状は、過度のストレスによるうつ病のように見える。

●米国や旧ソ連でも見られた「原爆ぶらぶら病」
●日本と国際社会から抹殺されかけた「原爆ぶらぶら病」
●目の前の実態に向き合うことで、低線量被曝の問題が見えてくる
●被曝に関わる差別
●原発は核兵器と同根

●現代は「一億総被曝時代」に入っている
 スターングラス教授の研究によれば、「乳がんは原発から160km以内で有意に増加している」。
★これがどのようなデータに基づくものか、探してみたが、原報は英語でも見つからず(単行書なので当然!)、このブログが http://blog.goo.ne.jp/hardsix/e/2fbf60a0c01ac3c3940fc632ae2a030b ベストのようである。

 疫学のもっとも難しいところは、このようなデータが出ると、何が本当の原因であるかの議論なしに、一部の人には信じられてしまうこと。肥田本は内部被曝が原因だと主張するが、そのデータが示されている訳ではない。

 単に原発との距離である。しかも160kmということが何を意味するかである。東京−浜岡原発はこの範囲に入るが、東京−福島原発、東京−刈羽原発は入らない。肥田本の言うペトカウ効果は科学的に論外なので、何がこの距離を超えて暴露されるのだろうか、ということになる。答えは無さそうである。

 このようなときに、疫学的にやるべきことは、他に原因はないか、ということを検討することである。

 一般に乳がんの原因としては、米国ではかなり大きい遺伝的影響を別にすれば、次の2項目が挙げられている。

1.女性ホルモンの影響
 女性ホルモン(エストロジェン)はもともと発がん物質として知られている物質である。エストロジェンの作用を受ける時間が長くなればがん発生が増える。
 エストロジェンの作用を受ける時間には、いくつかの要素が関係する。
 a)早い初経・遅い閉経
 b)妊娠の減少
 c)出産年齢の高齢化
 d)外来性のエストロジェン、例えば、ある種の殺虫剤、豆乳の成分など

2.食生活の欧米化
 特に、動物性脂肪摂取量の増加が問題。肥満も乳がんを誘発する要素である。

 そして、乳がんのリスクは遺伝的影響を除けば、
リスク大=子どもがいない、少子、初産が30歳以降
リスク中=初潮年齢が低い、閉経年齢が遅い、肥満傾向
となる。

 さて、日本のすべての地域が原発から160km以内だが、日本で乳がんは増えているのか。

 東京都健康安全研究センターの報告書
 http://www.tokyo-eiken.go.jp/SAGE/SAGE2011/sage.html
によれば、次に示すように明らかに乳がんは増えている。


 図1 乳がんによる死亡者は増えている。しかし、コーホート変化率法みよって、推測が可能。放射線などの外乱を考える必要はなさそうである。

 この研究センターでは、コーホート変化率法という方法を用いて、がんの死亡数を予測している。この方法で乳がんの将来予測がまずまず行うことができるということは、1950年から現時点に至るまで、放射線などによる外乱要素は少ないことを示している。

 ちなみに、コ−ホ−ト変化率法とは、ある集団の人口変化率が一定だと仮定し、将来の人口を推定する方法であるが、これに年齢別の発がん率を加味して予測を行う。

 この方法で推測が可能ということは、外乱要素、すなわち何か急激な変化、例えば、チェルノブイリの影響などを考えなくても、上に述べた女性ホルモンの影響、肥満の影響などのように、徐々に起きる影響によって、乳がんによる死亡率が推定できることを示している。

 米国の場合には、人口が増加傾向にあるので、もともと人口が少なかった原発のある地域への低所得者層の流入と、その地域の経済状況の変化などを加味した分析を行う必要があるものと推測する。


第六章 ”一億総被爆時代を生きる”

●被曝から逃れるのは難しい

●今、福島第一原発の事故による放射線被害を診られる医者はいない
★肥田医師よりは中立的なのではないか。精神的なケアをできる医者は多いだろう。

●「原発から逃げろ」「汚染されていない食べ物を食べろ」と言われても

●放射線に対抗する唯一の方法は、生まれつき持っている免疫力を弱めないこと
★その通り。それには、放射線への過度な心配をせず、ストレスフリーを目指すこと。ストレスは、免疫力に対して大きな悪影響がある。

●食べ物の食べ方も気をつけよう

●フリーラジカルから身体を守る栄養素
★ビタミンEの大量摂取はお薦めしません。「骨粗しょう(鬆)症+ビタミンE」で検索をしてみて下さい。

●何事も習慣化しよう
●便りになるのは医者でも薬でもなく、自分自身
●死を意識して生きる
●先々まで安全かどうか分らない中、ガンで死なず、長生きするために

●もっと被ばく(曝)に対する意識を高めよう
★今の福島の状況であれば、被曝といっても、セシウムだけを考えれば良い。食料品を普通に摂取していても、将来、悪い影響が見えることは無いと断言できる状況です。


第七章 原発の無い社会に向けて

●原発は温暖化問題を解決しない
★「クリプトン85が温室効果ガスである」という記述をこれまで見たことがない。この本で初めて見た。驚きである。クリプトンのような単原子分子は、赤外線吸収はほぼゼロ。これは物理化学の常識だと思うけど。

●捨てる場所すらない、方法すらわからない核のゴミ
●子どもたちの健康を憂いたお母さんたちが世界を変えた
●お金やモノよりも命が大事な国に変えよう
●自然と共生する文明を
●生態学に基づいて生きよう
●日本をこれからどうするかは、一人ひとりの肩にかかっている

●核開発をやめるには、内部被曝についてもっと勉強すること
★そうです。もっと勉強して下さい。
 例えば、ラジウムを含む蛍光塗料を塗る仕事をしてかなり大量の被曝をしてしまった、いわゆるダイヤル・ペインターの例とかを。

●政府を民主的な力で変えていこう

●あたなの命ほど大事なものはない
★現在の日本のように、余りにも長寿になると、いかに人に迷惑を掛けずに生き、そして死するかが最大の問題なのでは。その意味では、95歳でも印税を稼ぐことは重要かもしれない。しかし、何を書いても良いというものでもない。私個人としては、ある一部の人だけに理解される本を書くよりも、すべての人々によって共有されるような本を書いていきたい。



付録:今回、読む本をある範囲に限ると、そうとう偏った知識が得られることが分かった。そのため、以下のようなリストを作成した。福島大学のグループが、これら以外の本も読んでいることを期待したい。

 低線量被曝が危険だということを主張する人にとって必読の本のリスト。
 ただし日本語版があるもの。最近、かなり売れるのだろう、これ以外にも、かなり多数の新しい書籍が発行されている。どうも、出版社によって、区別が可能のようである。


放射性セシウムが人体に与える 医学的生物学的影響: チェルノブイリ・原発事故被曝 ユーリ・バンダジェフスキー
単行本: 136ページ
出版社: 合同出版 (2011/12/13)

新装版 人間と放射線―医療用X線から原発まで― ジョン W・ゴフマン
単行本: 788ページ
出版社: 明石書店; 新装版 (2011/8/31)

放射線被ばくによる健康影響とリスク評価 欧州放射線リスク委員会(ECRR)
単行本: 356ページ
出版社: 明石書店 (2011/11/30)

人間と環境への低レベル放射能の脅威―福島原発放射能汚染を考えるために ラルフ・グロイブ
単行本: 337ページ
出版社: あけび書房 (2011/7/8)

内部被曝からいのちを守る―なぜいま内部被曝問題研究会を結成したのか 市民と科学者の内部被曝問題研究会
単行本(ソフトカバー): 136ページ
出版社: 旬報社; 初版 (2012/1/26)

増補 放射線被曝の歴史―アメリカ原爆開発から福島原発事故まで― 中川 保雄
単行本: 336ページ
出版社: 明石書店; 増補版 (2011/10/20)