| | もっとも「もったいない」こと 06.04.2006 |
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ワンガリ・マータイ女史によって世界的な言葉になった(?!?)「勿体無い」「もったいない」であるが、環境面から考えて、何がもっとも「もったいない」のかを考えてみたい。 ただ、単に「もったいない」、ことを考えても余り面白くない。特に金銭的にケチケチした考え方は、確かに100年後には正解なのかもしれないが、現時点では、全員が金銭的にケチになると、日本経済が潰れる要因にもなりかねない。そこで、勿体無いことをしている場合の、効用も多少考えてみたい。
A君:確かに。 B君:「もったいない」ということがどういうことかは、色々と議論されることはあっても、「どの行為がどのようにもったいない」のか、その議論が足らない。 C先生:ワンガリさんは、日本政府の3Rの宣伝に使われているようなところがある。しかし、本当の意味でのもったいないは、3Rといった廃棄物になってからの後処理よりも、入力側を減らさないことのように思える。 A君:それはそうですよね。食事が余ったら、それを堆肥にしましょう、ではなくて、余らないような適量を作ることが重要。 B君:入力側を制御するということが、もったいないの根本思想だということだという考えが普通だろう。例えば、節約生活がもったいないの解決法だという主張もある。無駄なものを買わない。 C先生:金銭的にもったいない、というのが普通の発想だろう。しかし、ここではむしろ、金銭的な節約だけを推奨しないことにする。なぜならば、地球を守るには、資源やエネルギーが経済的にも有効に使用されることが良いという発想だからだ。どうせ地球をすり減らすのなら、それを活用してできるだけ多くの経済的な効果を出さない方がもったいない。付加価値の低い資源・エネルギーの利用はもったいない。 A君:金銭・環境以外にも、「才能の無駄遣いでもったいない」、「チャンスをみすみす逃してもったいない」、「時間が無為に流れてしまってもったいない」、「あんな相手と結婚して、もったいない」、こんな多様なもったいないがありますね。 B君:しかし、ここでは、地球のすり減らし方に着目して、何がもっとも「もったいない」かを議論する。3R関係も可能な限り、入口側に着目する。 C先生:そんな整理で良いだろう。話はできるだけ日常生活に近いところにしよう。 A君:地球をすり減らすということですから、資源・エネルギー。そして、その使用に伴う環境排出、ということですか。 B君:具体的に思いついたことを上げるという無方針なアプローチで行きたい。 C先生:5リットル、6リットルという車だと、最近は、4〜500馬力もある。馬500頭分だということか。それで、たったの70kgの体重を移動させているだけ。馬1頭でも、人の移動には十分なのだが。 A君:やはり、自動車税は、燃料消費の2乗か3乗に比例させるべきでしょうね。 B君:ハマーH2など、車重が3トンある。ポルシェカイエンは2.5トン。 A君:メルセデスのSクラスでも、2トン以下なのに。 B君:メルセデスの最高級車は、マイバッハで、2.8トンある。 C先生:ガソリンは、もはや公共財的なスタンスで扱うべき時代になったような気もする。となると、自動車燃費税なるものを新設するのが良いのではないか。車の燃費を自動的に測定する装置を義務化して、ガソリンを入れに行くと、ETCみたいに自動的に通信が行われて、過去一定期間の燃費の平均値で自動車燃費税の額が計算されて、ガソリン価格に上乗せされる。当然、消費量の3乗に比例するぐらいにする。 A君:それって良いですね。同じ車でも、燃費に気をつけて乗っていればガソリンに掛かる税が安くなる。 B君:しかし、ときどき乗るような人と、毎日垂れ流している人とを同じにするのは不公平のように思う。その人が過去6ヶ月間にどのぐらいガソリンを買ったかによって、個人燃料消費税を掛ける必要がある。 C先生:それも良いのだが、そうなると、すべてのエネルギーについても、そんな方法にしないと不公平。それも技術的にできない訳ではない。家庭用のエネルギー使用量を分析する装置の設置を義務化して、一人当たりの値に換算して、その人の使用量として計算する。ガソリンを入れに行くときには、ICカード式のクレジットカードをもっていくが、そのカードには、その値がいつでも自動的に入っているようにすれば良い。 A君:一人当たりのエネルギー使用量にすると、暖房よりも冷房よりもやはり車。 B君:世界の自動車メーカーはそれが分かっていながら、まだ燃費を無視した車作りをやっていのはそもそも異常だ。 C先生:そろそろ次だ。 A君:了解。 B君:実にもったいない。何の役にも立たなかった。プラスの波及効果は何も無かった。 A君:他の建物から離れて建てられていた姉歯建築物を、そのまま保存して、実物大弱化モデルとして観察を続けるのも面白いと思ったのですが。まあ、危険だから不可能なんですが。 C先生:それにしても、日本の建築家は、壊しすぎるのではないか。あるいは、壊すような建物を建てすぎる。それに、街並みに統一感も無いし。 A君:(2’)統一感のある街並みを壊すのは、もったいない。 B君:次に行くしかないな。 C先生:1993年の話だな。知らない人は、1993年米騒動と入れてWikipediaで調べ見て欲しい。
B君:やはり、定住型米作文化と、放牧型文化の違いというか。日本の方が食物の消費に関しては、これでも何かと持続可能的。生産に関しては、もっと自給率を上げないと、持続不可能だが。 A君:食べ残す効用は、あまり無さそう。食品産業が多少潤うことぐらい。ゴミも増えるし。 B君:中国、韓国もそろそろ考え方を変える時期なのではないか。 C先生:食糧ではないが、 A君:韓国の一時用品禁止法は、なかなかの法律だ。 B君:日本では、割り箸は間伐材からだからかえって環境にやさしいという誤解が蔓延している。決定的な誤解・ウソだ。現在の割り箸は、ロシア材を中国に密輸して作っているものが多い。日本人が割り箸を使うと、ロシアの森林が減っている。 C先生:割り箸を使っていることの効用もあまり無い。本当に間伐材を使った割り箸には、間伐材認証を付ける。間伐材認証の無い割り箸は法律で禁止する。これが必要なのではないか。 A君:割り箸をゴミにしないで、紙の原料にするというリサイクルもあるが、その効果は極めて限定的。 B君:ゴミ用の燃料になっているから良いというのも言い訳だろう。 C先生:ゴミになる製品を買うのは、一般的にもったいない。箸なら、塗り箸などを使って欲しい。先日、紅虎餃子房で昼飯を食べたが、お箸は塗り箸ではなかったが、麺に適したすべりにくい木製のものだった。割り箸には、防腐剤・防カビ剤などが入っている場合もあって、日本人的には清潔で良いと思うかもしれないが、健康に良いとは言えない。 A君:ゴミを出さないということなら、先日来、本HP推奨のニッケル水素電池や電球型蛍光灯も、ゴミにならない。 B君:そこで、 A君:電球型蛍光灯は、本HPを読んでおられる方は、大部分使っておられるでしょう。これは、もったいないの初級とでも言えるでしょう。 B君:ニッケル水素充電池は、電気の節約としては少量でも、ゴミ発生削減の効果は大きい。 C先生:電気関係の「もったいない」の代表選手だった待機電力だが、最近は、本当に少なくなった。 A君:1Wを超す待機電力の製品は、ほぼ消滅したのではないでしょうか。 B君:それでも無駄は無駄だが、誰も見ていないのに動作しているテレビなどに比べれば、タイマーを持っている機器などの場合のように、待機電力の効用も無いわけではないので、許容レベルになった。 C先生:いずれにしても、白熱電球・乾電池も、そろそろ時代遅れになりつつあるという認識を社会全体で持つべきだろう。 A君:ゴミの発生ということだと、 B君:これもなかなか過去の価値観が変えられない。贈答品などだとどうしても過剰包装が良いという固定観念がある。 C先生:杉並区の環境展で、厚着賞、薄着賞、というものを過去2年やってきた。厚着賞は過剰包装に対する賞で、デパートの贈答品といったものに厚着賞を差し上げた。しかし、百貨店協会は全く見向きもしてくれない。今年は、どうやらある有名デパートが反応してくれそうな感じ。そろそろ時代も変わるのかもしれない。 A君:100円ショップも、売れ残りでゴミになるものを商品として売っているものもあるので、全部が駄目という訳ではないが、専用の粗悪品が多いのも事実。特に、プラスチック製品に粗悪品が多いように思う。 B君:やはり長持ちする良いものを使いたい。ブランド品は、修理が可能な場合が多いので、その点は評価できる。 C先生:話し変わって、先日来、自宅でまたまた工事が行われている。太陽熱給湯器の設置だ。そのうち報告をしたいと思うが、給湯は、家庭が使うエネルギーのかなりの部分を占める。 A君:太陽電池にするのか、太陽熱温水器にするのか、それとも両方にするのか。 B君:給湯用だと、最近、エコキュートの評価は高い。なかなか良くできた機器ではあるが、やはり無料の熱源である太陽熱には敵わないはず。 A君:エコキュートの無いオール電化は、環境面では何の意味も無い。 B君:ただ、エコキュートも、深夜電力、すなわち、原発に依存したエコだ。エコといってもエコノミカルの方のエコだが。 C先生:太陽熱給湯の評価がエコキュートを上回るのか。本当にそういう結論になるのかどうか、楽しみにしているところ。 A君:風も単に吹かせているだけではもったいない。というのは、事実ではあるのですが、日本の場合、家庭用小型風力は作るとかえってもったいないことが多い。作るのに必要なエネルギーを回収できない可能性が高いので。(7)の続き:家庭用風力は設置するともったいない。 B君:家庭用風力は、趣味だと思うべきだ。 A君:紙おむつは微妙。使い捨てなので、威張れるものではないが、様々な研究例からみて、布オムツでもお湯を使って洗うと、どうも、それほど環境負荷が変わらない。 C先生:それに、育児ではなく、介護の現場などでは、介護側の負担軽減というメリットの方が大きいかもしれない。 A君:育児というか、子ども用品も、もったいない可能性がある。 B君:子ども用学習机なども、子ども専用のようなものを買うと、数年で不用品になる。これはもったいない。 C先生:家具は、世代を超えて使えるようなシステムにしたい。 A君:もったいないをWebで検索して見ると、水の節約なども多い。 B君:水の節約は、四国、中国、九州では重要。それ以外の地域では、今のように農業をやらない状況なら水余り状態。経済的な効果だと言える。 A君:米国からの牛肉や穀物の輸入によって、バーチャルウォータという形で、一人当たり600トンもの水が輸入されている。だから、水が余る。 B君:環境面からは、水の節約は余り効果はないが、お湯になると、その節約効果は大きい。 C先生:首相官邸の「もったいないキッズルーム」も、水、食物、布・紙が対象だ。 A君:(8)同じ水でも、水道水を飲まないで、ミネラルウォータを買うのはもったいない。特に、フランスなどから輸送されているミネラルウォータ。国産でも海洋深層水のように、無意味、かつ、エネルギー大量消費型の水。 B君:合意。リスト入り。先日、テレビを見ていたら、水道水は良くなったが、その後の配管が汚いからやはりミネラルウォータだといった番組があった。マンションの給水タンクにカラスの死骸が入っている写真などをことさら見せていた。 A君:テレビのそういう報道が、もったいない心を失わす。テレビを見ている時間そのものがもったいないかもしれない。 C先生:大分話題が脱線してきたついでだが、先日来NHKが報道してきた環境省の随意契約だが、これもやりすぎると、もったいない結果を生む。調査研究は誰に頼むかが命。それをすべて入札にでもしようものなら、まともな調査研究ができない。 A君:NHKも自分が無駄遣いと攻撃されるものだから、その反撃なのでは。 B君:極端な公務員たたきは、もったいない結果を生む可能性が高い。程度問題だ。 C先生:来年の参議院選挙をにらんでの消費税増税延期論、すなわち、「消費税を増税するといったら選挙を戦えない」などと自分の選挙のことしか考えていない政治家に投票するのはもったいない。少しでも、長期的な視点をもった政治家を選ぶべきだ。 A君:それは、番外ランキングに入れましょう。環境から話題が大幅にずれたので、もとに戻します。 B君:08年から、プラの一部は焼却されることになる。まあリスト入りか。 C先生:プラはより効率的に燃焼させないともったいない。もったいないことした場合の効用もないし。 A君:さて、こんなところですか。これまで挙げられたもったいないリストをまとめます。 環境もったいないリスト
C先生:どれもそれなりに重要。事の大小も重要だが、その中身も重要なのだ。 A君:事の大小ということだと、(1)の大型車が一番。これは明白。 B君:無意味だということから言えば、(8)海洋深層水が最悪かもしれない。 A君:インパクトということになると、(5)にからんで、乾電池の禁止令が出ることか。日本では有り得ないが。 C先生:リストに載らなかったが、自分の場合だと、飛行機に乗りすぎが「もったいない」。しかし、乗客半分で飛ばすのはもっともったいない。 |
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