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 デスクトップパソコン更新     03.22.2010
       その消費電力は?




 今回の連休の作業の一つはこれだった。

 2002年製の自作デスクトップパソコンが、WindowsXPの度重なる更新によってだと思うが、いくらHDDのデフラグなどの対策を行っても、どんどんと遅くなってきた。特に、立ち上がりに、相当の時間を要する。

 最近、ほとんどすべての作業をノートパソコンにキーボードとディスプレイを付けて行っているので、個人としては、デスクトップにそれほどニーズがあるわけではないのだが、家内も使うどうしても必要なソフト(MS−Access2003)がこれだけに入っているため、壊れて貰うと困る。

 そろそろWindows7用のソフトも揃ってきたこともあって、64bit版のOSをもったパソコンを導入してみることにした。


Dellに発注 4コアのCPU 64ビットのOS

 どこのメーカーのものでも良かったのだが、国外で組み立てられて、配達されるまでに、どのぐらいの時間が掛かるかに興味があったもので、あまり評判の良くないDellにしてみることにした。

 Dellの組立は、中国のアモイで行われているようだ。

 さて、どのような能力をパソコンに求めるのか。興味は64bitOSということなので、そんなに性能の低いCPUでは釣り合わないが、だからといって、もっとも負荷の大きい3Dゲームなどをやる訳もない。

 もっとも「重たい」と思われる用途は、PhotoshopCS4を使った写真の加工である。しかし、これまではノートパソコンでやっていた仕事である(ただし、Elements版)。ただ、ときにメモリー(4GB搭載しているのだが、Vista32ビットなので、使えるのは最大でも3GB程度)が不足しているのではないか、と思われる処理速度の低下がときどき見られたので、メモリーは将来を見越して8GB搭載することにした。

 そこで、最近だとスパコンにも使われる可能性もあるマルチコアのCPUを選択することにした。中ではもっとも安価な4CPUをもつコアのi5−750を選択した。

 580というモデルだが、640GBのハードディスク、NVIDIAのGT220グラフィックボードという仕様で、本体価格が74980円。ただし、メモリーは4GBである。

 Windows7は、余り意味もなく、一応Professional仕様にした。

 ソフトは、Office2070が手数料のみで2010にアップグレードできるようだったので、Word、Excel、PowerPointと3種を入れる。

 特急配送という選択肢があった。これを注文。その価格は4200円だった。これで、到着までの期間が7〜14日程度早くなって、約1週間で配達されるらしいので、興味本位で発注。

 若干の割引があって、これで総額11万円余(加えて、2GB×2のメモリーDDR3-1333を別途ヨドバシで購入。1万円ちょっと)と、7年前なら考えられないぐらいのお買い得である。秋葉原でパーツやソフトを買い集めて自作するよりも安いのではないだろうか。

 注文したのが3月13日土曜日の夜12時ごろ。翌14日には、受注して支払いが確認されたので、組立作業に入ったとのメールが到着。

 その後、16日には、国外(アモイ)での発送の準備中とのメールが入り、21日頃には配達できる見込みとの連絡が来た。

 インターネットで、現在の状況を知ることもできるが、結局のところ、メールの情報以上細かい段階を知ることはできなかった。

 どうやら16日にアモイから船便で出発したようだ。20日の朝早く、国内配送に入った連絡があり、20日の夜9時前に無事到着した。

 まさに1週間で入手できたことになる。

 メモリーを追加するために、中味を覗いてみたが、CPUの冷却用のファンが余りにも巨大なので、さぞかし消費電力が大きいのだろうと心配になった。


消費電力の検討

 これまで使っていた2002年製の自作パソコンは、Pentium4のNorthwoodコア2.40GHzだった。130nmプロセスで生産されたもので、カタログ上の消費電力は75W(実際には、TDP=Thermal Design Powerなので、厳密な消費電力ではないのだろうが)だったと思う。HyperThreadの機能は無い仕様だった。

 一方、インテルのHPではi5−750のTDPは95Wである。2.66GHzのCPUを4つ持っているのだから、普通に考えれば、2.40GHzのCPU1個であるPentium4よりも消費電力は多くても不思議ではないのだが、45nmというプロセスでできているCPUなので、実際の性能は、かなり省エネ型になっていることも期待できる。なぜなら、パソコンなどは、文章を作っていたり、PPTで図を書いているようなときでも、CPUはほぼアイドリング状態だからである。

 さて、実際に測定した消費電力である。

2002年製自作Pentium4システムの消費電力

 ピーク時    130W
 アイドリング時  67W

2010年Dell製のi5−750システムの消費電力

 ピーク時    125W
 アイドリング時  57W

 予想以上に、消費電力が少ないので、一安心。ファンの音がほとんどしないが、CPUのファンなどが大型化して、ゆっくり回るようになったためかもしれない。

 性能は、Pentium4の4倍以上あっても不思議ではない。タスクマネージャーでパフォーマンスを見ていると、CPUがフルに動作するような状況は全く無い。恐らく、CPUが100%の能力を発揮することは、このシステムの場合には、未来永劫無いのかもしれないと思われるぐらい負荷が低い。いずれにしても、CPUの能力過大であるのはどうも絶対的な事実のようだ。これから判断すると、むしろ、2コアのi5で良かったのかもしれない。

 結論として、パソコンの省エネ性能は、もしもCPUの処理能力を基準に考えれば、この7年間ほどで、4倍ぐらいになったようだ。しかし、能力が過剰になっただけで、「無駄」とも言えるのかもしれない。Windows7の起動時間は十分に長いが、少しでも速く起動させるためと考えれば、過剰なCPU性能も利いているのかもしれない。しかし、もっと速いストレージであるSSDが普及すれば、CPUはもっと遅くても良いのかもしれない。


無線LANルータも省エネ型に

 これまで2005年に購入した無線LANルータを使ってきた。造り付けのドア付きの棚を作り、ルータをその中に入れることにしたところ、無線の強度が弱くなってしまったので、当時、3本アンテナを装備していて無線が強いと言われていたBuffaloのG180という強力版に変えた。

 ところが、このルータが結構熱くなる。カタログ上の消費電力はたった10Wなのだが、通信時にはそれよりもどうも高いような気がする。

 最近、無線LANにも省エネの波は押し寄せている。もともと10Wぐらいでは、省エネにしても余り効果はないと思われるかも知れないが、一般的な状況だと、24時間動作し続けている機器については、少しでも消費電力が削減されれば、その効果は大きい。しかし、価格に換算すれば、省エネなどと騒ぐような金額にならないのは、省エネ機器共通の悩みである。

 当時、このルータは高かった。2万円ぐらいしたように思う。しかし、最近、無線ルータは実売1万円以下である。そこで、最近の省エネを体験したみたいと思い、同じBuffaloのWZR−301NHなるモデルを導入した。

 インターネットでASCIIのレビューを見ると、このルータのUSB端子にUSBメモリなどを接続しても、認識されないことが多いと書かれていたので、近々NAS(Network Attached Storage)を導入するまでの暫定期間、このルータをNAS的に使おうということで、8Gの超小型USBメモリーが付属しているモデルにした。

 このルータには、2種類の省エネモードが搭載されている。一つは、こちらの使用状況に合わせて、週間時間表を作って、無線をカットしたり、有線のGigabit対応をオフにしたりして、自らの用途に合わせた設定ができる。おまかせ節電モードでは消費電力が3.1WだとASCIIのHP上の解説記事では述べられている。実際は、どうだろう。そのうち、消費電力を測定してみたい。何かは計れるだろうが、解釈が相当難しそうである。

 結論的には、このルータが、どうやら新コタツ文明型の機器のようなので、買ってみたというのが本音かもしれない。


今後の検討事項 パソコンの持ち運びを止めたい

 まずは、最近のNASシステムを導入して、外部から共有フォルダーにアクセスしたい。上述の無線ルータは、簡易的な機能があるようなので、これからテストをする予定。

 これまで、どこに行くにしても、パソコンを持参していた。そのため、フル仕様のパソコンとしては、かなり軽量なLet’s NoteのR8が常用機種であった。

 これにキーボードとディスプレイを繋いで、どこでもこれ1台で済ませるのが、ドジを回避するのにもっとも有効だった。ドジとは、折角作ったファイルを自宅やオフィスのパソコンに置き忘れるとことである。

 外付けのキーボードは必須である。できれば、良いものが良い。東プレのリアルフォース(自宅)とか、FILCOのCherry茶軸(Office)などを使うと、なんとも気持ちがよいキータッチなので、原稿の生産性が高くなる。Dellの新しいキーボードは、相当な安物である。キーを押すと全体がペカペカして、全く駄目。

 しかし、そろそろパソコンの常時携行を止めようと思い始めている。それもこれも、Google携帯を使い始めたからである。

 Googleカレンダーで秘書と自分が入力するスケジュールを確認、Gmailでメールをチェック、Googleマップで現在地を確認などなど、Googleのサービスをタダで使わせて貰っていると、いちいち、パソコンを開くのは面倒で、Google携帯であれば、必要かつ十分な情報をいつでも得ることもできる。

 通常のインターネットの検索や、道路情報、乗り換え案内なども、これでかなり行ける。

 Google携帯もBluetoothがあるのだから、HIDプロトコルをサポートしてくれれば、外部キーボードが付くのに、などと思ってしまうほどである。

 iPhoneは、ハードを設計するのもアップルだから、こんなキーボードは決して出さないだろうが(非純正のソフトとしてはすでに有るらしいが)、Google携帯は、各社各様のハードが出てくる可能性があるので、そのうち実現されるのではないだろうか。

 現実に、中国で売り出されたOPhoneという機種は、iPhoneもどきのGoogle携帯のようだ。

 と言う訳で、現状、外出先でパソコンを取り出してONにするのは、パワーポイントを作るとき、あるいは、なんらかの原稿を書くとき、ぐらいになってしまった。

 ただ、ときに、どうしても困ることがある。それは、昨晩作ったファイルをどこかにメール添付で送らなければ、といった事態が起きた場合である。

 これをNASとGoogle携帯で対応可能であれば、パソコンを持つのは、出張のときぐらいで良いことになる。そうなれば、体力的に若干楽になる。しかし、まだシステムとして未完成で、無理のような気もするので、現在、まだ方法論を探している段階だが、実証的に確かめたい訳である。

 もちろん、省エネの観点からも、かなり違うことになるだろう。