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  新型インフルエンザ4   05.04〜05.2009
     



5月5日 午前10時記述

 東京都三鷹市の女性もこれまでの例のように、季節性のA香港型だった。もう一人、横田基地内で隔離されていた生後四ヶ月の乳児も、季節性Aソ連型であることが分かった。

 もう1人女性(40歳代)が隔離状態。4日のアメリカン航空でロスアンゼルスから到着。こちらは、H1N1であることの確認まで進んでいるが、新型かどうかは不明で国立感染症研究所で詳細な検査中。
 −−> こちらもAソ連型だった(5日午前3時43分毎日.jp)。

 日本国内はまだ感染者0人である(5月5日午前10時現在)。



 日本時間5日午前1時発表の新型インフルエンザ感染状況は以下の通り。

メキシコ  727名 死亡26名
米国    286名 死亡 1名
カナダ   101名
スペイン   54名
ニュージーランド 17名
英国     27名
ドイツ     8名
フランス    4名
イタリア    4名
イスラエル   3名
エルサルバドル 2名
コスタリカ、コロンビア、オーストリア、デンマーク、オランダ、アイルランド、スイス、韓国、香港  各1名


 メキシコの死亡率が依然として異常に高いが、このデータは本物だろうか。患者数も死亡者もかなり報告数が減ったが、その理由が知りたいところである。

 その説明らしきものが、5日の朝日新聞朝刊に掲載された。それによると、メキシコ国立呼吸器系疾患研究所付属病院のアンハラ・イゲラ部長が、次のように語った。「死亡例の大半は、今回の新型インフルエンザの知識が無いまま、症状が重くなるまで、高額の負担につながる医療機関で受診せず、市販薬で治そうとした人たち」。この病院では、新型インフルの疑いが濃い重症者136人が入院し、21人が死亡した。このうち、5名がWHOの検査によって、新型インフルだと確認された。

 しかし、それにしても他の国と比較すると、死亡率が高すぎて、説明になっているような、なっていないような感触。

 メキシコ以外だと、患者が増えているのは、米国、カナダ、英国、スペイン。例えば英国だが、空港での検疫を何もやっていないのに、感染者が27名程度に留まっているということはどういうことなのだろう。3次感染による患者が出始めたということだが、感染力もそれほど強くないということなのだろうか。それとも国境を超えた症状が出ない隠れ感染者が多いということなのだろうか。それとも、症状が出ても報告をしないという人々が多いのだろうか。このあたりの状況を知っておくことが、今後の対策を考える上で重要なのではないか。

 韓国も空港検疫を厳しくやっているようだが、国境を現在のように自由に往来させながら、検疫だけを強化するとどうなるのか、英国とは全く違ったタイプの検証実験を日本・韓国が続けることになる。中国は、さらに厳格な検疫をやっているようだ。世界で、3種類の検疫システムを運用しているが、果たして効果がどうでるだろう。

 今回の新型インフルエンザは幸いにしてそれほど毒性が強くなさそうなので、次に起きる本番の鳥インフレエンザに向けて、様々な空港検疫の対応が、検疫上どのように有効であるのか、そのデータをしっかりと把握しておく必要があるだろう。

 今回の新型H1N1インフルエンザの発生によって、弱毒型の季節性新型が一つ加わったという理解も可能だが、そうであれば、そのうち、日本、韓国、中国が検疫を続けることに意味がないという結論になるのだろうか。それとも、鳥インフルとの交雑によるさらなる新種の発生が懸念される中国だけは、相当長期間に渡って現行の検疫体制を維持することになるのだろうか。

 いろいろと疑問が沸いてくる。答えはそのうち自然に出る。