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  新型インフルエンザ6   05.07-09.2009
     日本国内でも感染者が確認された
     




5月7日
 12:05羽田発金浦空港行きのアシアナ航空機で、ソウルに来ている。World Civic Forumで講演をするためである。
 金浦空港の検疫は何も無し。サーモグラフィーを付けたカメラ1台、入国審査に向かう乗客を狙っているだけだった。
 ソウルを歩いていても、誰一人マスクをしている人はいない。アシアナ航空の中では、何人かがマスクをしていた。日本人かと思えば、韓国人もしていたようだ。
 日本では新型インフルエンザ感染者は、現時点でまだゼロのようだが、韓国はすでに3名。今後、韓国からの帰国者をどう取り扱う予定なのだろうか。
 明日に帰国予定だが、そのときまでには、何も起きないだろうが。


5月8日
 無事に帰国できた。
 羽田に到着して驚いた。予想よりも遙かにしっかりした検疫体制が取られていた。
 機内での検疫は無かったが、入国審査前に1列に並ばされて、一人あたり10秒程度静止してのサーモグラフィーによるチェックがあった。質問票もしっかりと確認されていたが、パスポート番号がクロスチェックがされなかったのは、どうなのだろう。偽個人情報を書く人もいるだろうに。
 比較的早めに航空機から出ることができたので、列の長さは大したことはなかったが、恐らく、もしも同時に満員の航空機が何機か到着したら、相当時間が掛かることだろう。

 日本人で初の感染者が、という新聞の見出しを見たが、発生地点がシカゴだったので、「なんだ」、という感想。

 感染の疑いのある帰国者は、着実に増えているようだ。8日は新たに4名。いずれも米国もしくはカナダからの帰国者。それにしてもアメリカの患者発生数がすごい勢いで増えている。

 いよいよ日本・韓国・中国流の検疫と、なにもしない欧米流の検疫の違いがはっきりと分かる段階が近づいているのではないだろうか。

 しかし、ここまで世界的に感染が広がると、現在の検疫体制をどこまで維持できるのだろうか。人員の確保だけで大変だ。


5月9日 13時
 とうとう日本でも感染が確認された。昨日NW25便でデトロイトから帰国した修学旅行の3名。うち、1名は引率教員。

 巻き添えを食った形なのが、同じ便で近くに座っていた一般乗客14名。今後、10日間、空港近くの宿泊施設で健康状態の監視が行われる。乗員乗客412名についても、1日1回程度、地域の保健所から電話で健康状態の確認が行われる。

 しかし、機外で感染が確認された生徒1名の周辺に座っていた一般乗客は、停留措置前に帰宅してしまったので、厚労省は特別な注意を呼びかけている。

 それにしても、検査のスピードが速くなったものだ。昨日NW25便が成田に到着したのが16時38分。厚労省が発表したのが、9日午前8時30分からの記者会見。所要時間が半日程度になった。

 しかし、見えないところに、恐らく多数の過重な労働が強いられている人々が存在している。その多くが、公務員か独立行政法人の職員であろう。