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 3代目プリウスで非エコラン    09.06.2009
     



 結論は、東名高速、東京と静岡・清水間
 ・エコランだと27.7km/L
 ・非エコランだと24.4km/L


 静岡駅前、いやむしろ、静鉄の新静岡の駅前で、「食の安全と安心」なる講演を行うために、静岡に向かった。新幹線で行くのが普通だが、まだ、3代目プリウスのテストが完了していないので、環境負荷の増大を無視して決行。

 朝10時前には目的地に到着すべく計画。距離を170kmと想定し、所要時間を2時間30分、事故などによる遅れを40分加算。3時間10分前の6時50分が目標の出発時間。

 当日、6時に起きて、まずは、道路情報で東名の混雑を確認。全く駄目そうだったら新幹線にと思ったが、夏休みも終わって、本日は大丈夫そうだ。ということで、目標よりやや早く6時45分に出発。首都高池尻入口に向かう。

 まだ朝早いため、気温は22℃ぐらい。エアコンを入れる必要はない。

 首都高・東名と車は順調に流れるが、数はまあ多い。ところが、7時すぎに事故情報。伊勢原バス停付近で数台の車とバイク1台が関与する事故発生とのこと。

 あれま。エコラン的な走りは今日は無理かもしれない。速度を早くしたときのテストに切り替えないと、時間までに到着しないかもしれない。現在の場所は、横浜町田インターの手前。急ごう。

 ということで、速めに走ることにする。と言っても、追い越し車線をバンバン走るのではなく、走行車線を走り、メーターが95km/h(実測は90km/hぐらい)を切るようなら、追い越し車線に移動して、流れに乗って走り、走行車線に戻れるようなら適当に戻るという程度、まあ、標準的だと思われる走り方にした。

 伊勢原の事故渋滞は6kmという電光板の情報とは違って、厚木ICを過ぎたところから渋滞が始まって(7時25分)、しばらくは完全に停車してしまうような状況。多分、事故車の除去作業のために、全車線を止めていたのだろう。小田急を越すあたりからまた少し走り出して、10km/hより多少速い速度でずるずると走り、7時48分に渋滞を抜けた。確かにバンパーが潰れた車4台とバイク1台があった。中の1台は、フェラーリだったような気がする。距離で5.6km、時間で23分の渋滞だった。そろそろ暑くなってきてエアコンを入れる。

 ところで、時間と距離に関する細かいデータがなぜ分かるのか、というと、今回は、GPSロガーを持ち込んだから。台湾製のG−Rays2(WBT−201)というもので、その附属ソフトがなんとも特殊で使いにくいが、実用上はなんとかなる。軌跡をGoogleMap上に出しながら、そして、もともとのログの数値記録を読みながら、この文章を書いている。ログには、時間、座標、速度、距離、高度、進行方向などが書かれている。

 渋滞を抜けた途端に、また次の事故情報が入った。7時43分頃、沼津の先で追突事故。今度は、渋滞4kmとのこと。現場には、長いタイヤ痕とレッカーに吊り上げられつつあるワンボックスカー。それに路肩に移動されている乗用車。居眠り運転か?? 3.5km、21分の渋滞。

 これで合計44分間の渋滞にはまった。予定された渋滞用予備時間はすべて消費した。

 ということで、またまた普通と思われる走りで先を急ぐ。

 結果的には十分な余裕をもって、9時30分に講演会場近くのパーキングに入れることができた。所要時間2時間45分。174.6kmとして平均時速63.5km/h。



 講演を終わって、パーキングへ戻り、一路帰宅。できるだけ、往路の状況に近い走りの再現を目指す。帰りは事故渋滞も無く順調だった。

 1時10分発。静岡市内の経路は行きと同じではないが、東名は、静岡ICから東京IC、そして、首都高池尻と同じ。172.3kmを走り、3時20分に到着。平均時速、79.55km/h。

 プリウスのトリップメーターの記録によれば、往路が173.9km、帰路が171.1km。GPSの測定値より、それぞれちょっとずつ短い。GPSのデータは、トンネルなどがあると余り信用できないのだ。

 平均時速も、GPSのログから計算すると往路65.4km/h。帰りは、77km/hと、ちょっと違う。

 さて本題の燃費だが、これは全くの偶然で、行きも帰りも、燃費計では24.4km/L

 平均速度だが、横浜町田インターの手前で伊勢原の事故発生を知るまでは遅い。首都高での走行はそれほど変わらないから、往路、東名の最初の10kmぐらいはエコラン的に80km/hキープ程度の遅目で、しかもクルーズコントロールを使わないで走っている。理由は後ほど。

 行きはエアコンを使っていない部分があるが、それは朝の気温が低かったから。渋滞に巻き込まれている時間が合計44分あったが、最初の渋滞は、エアコンを使わず、2つ目の渋滞は21分間、エアコンを使っていた。

 渋滞に巻き込まれると、プリウスの燃費は良くなることが多いが、一方、渋滞にはまってエアコンが動いている時間が長くなれば、燃費は下がる。今回の渋滞は、燃費への影響はほぼゼロで、とにかく、行きも帰りも24.4km/Lだった。

 この燃費をどう評価するのか。2代目だったらどうだろう。この程度のスピードで走ると、恐らく、20km/Lかそれを多少を切る程度だろう。燃費計の誤差は、3代目の確証が未だに不十分であるが、まあ同程度、すなわち、5%弱ぐらいの過大表示だと思えるので、3代目は、高速道路については、20%ぐらい燃費が上がっているのではないか。

 これがエンジンを1800ccに拡大した効果なのだろう。「エコランを心がけなくても燃費が余り悪くならない」、これが3代目の特徴のようだ。

 以前にも取り上げた宮野医師の3代目プリウスで1000マイルチャレンジが達成できなかったときの設定目標速度が75km/h。そして、33.1km/Lを達成。75km/hにしても、速すぎることを意味する。3代目プリウスは、恐らく50〜60km/Lが最高燃費を出す速度なのだろう。

 さて、今回だが、本来意図していたテストは、クルーズコントロールを全く使わないで、どのような数値になるか、だった。すなわち、「クルーズコントロールによる制御に人は勝てるのか」

 クルーズコントロールによる制御だと、エンジンが掛かりながらも30km/L台の走行条件が実現可能だが、人によるアクセル制御だと、これは難しい。燃費無限大の「完全にモーターだけ」で走るか、20km/L程度以下の燃費で「エンジン+モーター」で走るのか、いずれかである。この2つの条件を組み合わせた方が、理論的には、効率は高そうなのだが、それが果たして実現可能なのか。

 この課題は次回以降に先送りとなった。また静岡を往復するのはいつの日か。

 前回、中央構造線の峠ドライブから帰ってきたときには、クルーズコントロールをフルに使ってドライブし、同じコースで27.7km/Lという値だった。東名の左側の車線を、クルーズコントロールを80km/h程度にセットし、右手で設定値を動かしながら、先行車との間隔を調整するというドライブ方法だった。かなり慣れを必要とするので、お奨めしないが、まあ確実に燃費は稼げる方法だ。27.7km/Lがその際の燃費だった。

 もしも今回、この方法で往復すれば、往復12.45Lのガソリン(125円/Lとして1556円)を消費したはず。今回は、前回よりもかなり速めに走ったので、往復で14.14L(1767円)を消費した。その差を価格に換算すると、1.68L=210円程度の差。片道だと、105円差。

 この結果を見ると、お金の節約のために、エコランをするというものでは無さそうだ。もともと燃費が良い車の場合、さらにエコランをやって燃費を改善したところで、懐具合に利くほど燃料使用量は変化しないものなのだ。

 ただ、今回のような走りで短縮できる時間は、たかだか片道で20分。しかも、スピードが速いだけ運転中の緊張感は高いので、到着後にこの余剰時間を活かすことができる人は少ないだろう。

 どんな価値観で走るかだ。事故の確率は、トロトロ走った方が低いかもしれない。色々と考えると、車に乗らないことを含めて、やはりエコランが現代流なのではないだろうか。最近、東名の流れは明らかに遅くなっているが、その理由は何だろう。ガソリンの節約か、それとも地球環境か。



付録:自腹でプリウスを買って乗っている自動車評論家の国沢氏の解説を読むと、
http://allabout.co.jp/auto/japanesecar/closeup/CU20090605A/index2.htm
現在所有しているGグレードの太陽電池付きモデルが、もっとも乗り心地と運動性のバランスが良い3代目プリウスなのだそうだ。頭に重たいものを付けているこのモデルがそうだとは意外だ。前回のHPのように、峠道をドライブしても、頭が重い感触だったのに。
 17インチホイールと215タイヤを履いたツーリングは堅く、15インチに185のGT3(グッドイヤー)のLモデルはふにゃふにゃ。15インチに195のエコタイヤがどうやらバランスが良いらしいが、通常のSモデルGモデルの評価はそれほど高くない。太陽電池付きのモデルは、重量増加の対策でショックアブソーバがツーリングモデルと同じものになっているらしい。そして、最良の乗り心地なのだそうだ。プリウスの正式HPを探してもどこにもそんな詳しいことは書いてない。