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再生可能エネルギー会議 06.01-04 06.06.2004総括 |
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ドイツのボンで行われた再生可能エネルギーに関する国際会議、あるいは、世界サミットとでも言うべき会議の報告とまとめである。大部分は、今月の環境に掲載済みであるので、そのリンクを張るのみ。最後のまとめは、再生可能エネルギーに対する理解を一応まとめたもの。順次完成の予定。 採択された政治宣言は、以下の通り。 政治宣言 6月4日、2004年 無責任な仮訳:できるだけ直訳by安井 1.担当大臣と政府代表は、6月1〜4日、2004、154ヶ国からボンに集合し再生可能エネルギーに関する国際会議を開催した。我々(担当大臣と政府代表)は、再生可能なエネルギーとエネルギー効率の一層の向上により、持続可能な開発に重要な貢献が可能であること、さらに、再生可能エネルギーは、貧困層にエネルギーを供給する手法であり、温暖化ガスの削減、室内大気環境の改善に寄与することが可能で、協調と協力によって、新しい経済的発展を創ると同時に、エネルギー安全保障面でも寄与することを共通の理解とする。 2.我々は、リオ1992年、ミレニアムサミット、WSSD(2002)の結果と合意の上にあることを合意する。我々は、世界の全エネルギー供給量における再生可能エネルギーの寄与率を速やかに、しかも、十分に増加させることを再確認した。我々は再生可能エネルギーは、エネルギー効率の向上とともに、多くのエネルギー源の中で、もっとも重要で、かつ、広く使用可能なエネルギー源であるとの理解を共有するとともに、これらが、多くの国の協力の期間を提供するものであるとの解釈をも共有する。 3.我々は、国連のミレニアムゴールの実現のために、深く関与することを再確認するとともに、特に、極貧状態にある人口の半減と、環境の持続可能性を2015年までに実現するとのゴールをとりわけ重要な問題だと認識する。これらのゴールを達成するには、途上国におけるエネルギーの利用可能人口を拡大することが必要不可欠である。もしも、この会議の国際的アクションプランが実現されれば、マーケットと資金的枠組みが拡大し、10億人以上が再生可能なエネルギー源を使えるようになるものと推測されている。 4.我々は、それぞれの地域と国の環境の特性の差を理解し、共通のしかし特化した責任と個々の能力の違いも認識しながら、再生可能エネルギー技術のマーケットの展開を支持可能な調和の取れた法規制と政策の枠組みが必要であることを強調する。同時に、プライベートセクターの重要性を認識する。具体的には、障害の撤去、エネルギー市場における公平な競争を可能にすること、かつすべてのエネルギー源に対して、外部コストの内部化の概念を導入すること、を進める。このような枠組みは、再生可能エネルギーのポテンシャルを効果的効率的に具現化するために必須であり、現在、エネルギー源にアクセスできない人々にサービスを広げるためにも必須である。我々は、各国のエネルギーミックス中での再生可能エネルギーの割合の目標値をすでに設定した国、あるいは、今後設定する国を記録すると同時に、政策決定者に選択肢を与える再生可能エネルギーのための推奨政策を評価することを重視する。
6.我々は再生可能エネルギーのために人間と組織の能力開発が強化されることを支持する。その意味は、(a)政策分析、技術評価、教育的努力の強化、女性の社会参画、女性の役割、(b)政府の政策決定者と財務関係者の再生可能エネルギーのもたらす利点の理解の促進、(c)再生可能エネルギー技術への消費者の需要の促進、(d)マーケティング、メンテナンス、他のサービス能力の開発のサポート、(e)地域と国際的な協力と、ステークホルダーの参画。特に、女性グループ。再生可能エネルギーに関連する情報と良い実施例に関する情報の共有を含む。 7.我々は、とりわけ先進国による目的を定めた研究と開発の必要性を強調したい。ただし、当然のことながら、途上国と発展過度期にある国の固有の状況に対応した研究と開発も必要である。再生可能エネルギーが買い得であるとの感覚になるためにコストの削減が必要で、革新的なビジネスと資本提供のモデル、さらに、コスト的に効果的で、消費者にもやさしいコストを回収できるモデル、などが提供される必要がある。しかし、再生可能エネルギーについても、異なる技術が異なる機会を与えると同時に、異なる制約にも直面するものであることを認識する必要がある。 8.我々は、これらの目的に向かって、個別にあるいは共同で取り組む。その取組みは、国際的アクションプログラムに含まている提案された行動を取ることによって、あるいは、それ以外の任意の手段を通じて実現される。我々は、これらのステップは、UNCSDに報告され、進展状況は、ヨハネスブルグの実施計画を考慮して評価されるべきであると合意する。フォローアップについての適切な合意は、CSD14/15の準備の過程でなされるだろう。 9.我々は、地球的グローバルネットワークの中で作業を進めることを合意する。議会からの代表、地方と地域の行政当局、学界、企業、国際機関、製造業の国際協会、消費者、市民社会、女性グループ、そして関連する世界のパートナーなどが含まれる。このインフォーマルなネットワークは、すでに動いているパートナーシップによって生み出された成果を考慮し、再生可能エネルギーの開発と応用に関する多様な未来予測、学習、そして、経験などが包括的かつオープンな形で情報交換されることを推進べきである。 10.我々は、CSD14/15において本質的なフォローアップとともに、実質的な進展ががなされるべく、鋭意努力し始めた。それゆえ、ボンで始まった宰相・担当相レベルの対話を続けることを決議する。 C先生:今回の会議で、技術的な観点について、どうも共通的な理解があるような、無いような感じがどうしても否定できず。 A君:ということで、多分こんなものなのではないか、というものを書いてみようということです。 B君:常識が常識で無くなるのは早い。 C先生:エネルギーといっても、様々。再生可能エネルギーということでも、電力系、熱供給系、輸送用といったことがある。それに加え、海水の淡水化が必要な地域があるが、それへの再生可能エネルギーの利用も重要。 A君:電力系手法としても、風力、太陽光、太陽熱、ミニ水力、バイオマス発電、海洋温度差、地熱、などがあって、それぞれ性格が違うことが理解されていないのかもしれません。 B君:熱供給系としては、太陽熱、太陽クッカー、太陽炉、バイオマス、バイオガスなどがある。輸送用は難しいのだが、バイオディーゼル、バイオアルコールがある。 A君:そのほかに、一次エネルギーではないが、水素などが注目されている。 C先生:まず電力系から。 A君:風力、太陽光、太陽熱は、太陽任せの気まぐれ対策が必要。風力に期待している途上国が多いようですが、電力系統が無いところでの活用には、電力の貯蔵が必要で、その技術は、風力や太陽光の技術に比べても遅れていて、特に、鉛蓄電池を使った電力貯蔵では、過放電によって電池の特性ががた落ちになるので、メンテナンスが重要。ところが、途上国では、どうしてもエネルギーが欲しいので、電池には過重な負荷が加わる傾向がある。 B君:風力、太陽光、太陽熱は、どうやら先進国向けのように思える。 A君:太陽熱発電は最近は余り注目されていませんが、火力発電と同様にタービンを回す。余熱を供給できれば、可能性が無い訳ではない。ただし、平地が必要。 B君:電池の話に戻るが、毎日のことなので、場合によれば、超大容量コンデンサーでも良いのかもしれない。夕方までエネルギーを貯めて、その夜に使うだけならば。 A君:しかし、雨が数日続いたら駄目。 B君:途上国で使うといっても雨が多いところは太陽系は向かない。半乾燥地への適用を考慮すべきだ。 A君:半乾燥地でも、雨季はありますからね。 B君:だから、単独での使用は難しい。別のシステムと組み合わせて、使うことになる。やはりバイオマス発電だろうか。 A君:あるいは、バイオガスを貯めて置いて、雨季にはそれでガスエンジンで発電するというのはコストが高すぎるでしょうね。風力も混ぜたいですが。 B君:海があるところだと、海洋温度差が使える可能性はあるが、いずれにしても初期投資が高すぎる。地熱も同様。 A君:雨季になったら、ミニ水力が使えるという状況になれば、それが旨い方法なのでは。 B君:地形によりけり。適地はあるだろう。 A君:半乾燥地域が電力系統があって、しかも、国際資本による現代流のホテルでもできれば、エアコンのロードの供給には太陽系の発電を強制するような仕組みが必要かもしれません。 B君:いずれにしても、風力、太陽光、太陽熱を活用するには、ベースロードを供給する別のシステムが必要。先進国なら電力系統が使える。途上国だと海洋温度差、バイオマス系、地熱が使える。場合によっては、ミニ水力が使えるかも知れない。 C先生:結論としては、地域にもよるが適切な組み合わせが重要である。その組み合わせは、ベースロードを提供する何らかの再生可能エネルギーか、太陽と雨のように、反対の性格を有するものの組み合わせ。しかし、場合によっては、化石燃料による発電も組み合わせることが可能。国際資本によるホテルなどでは、エアコンと太陽光との組み合わせを強制。 A君:図でも描きますか。電力系再生可能エネルギーの相関図。 C先生:そろそろ熱供給系へ。 A君:熱供給系としては、太陽熱、太陽クッカー、太陽炉、バイオマス、バイオガスなど。 B君:太陽熱は温水供給を意味するとしたら、これは日本でも経験がある。これは途上国では余り意味が無いのかもしれない。 A君:まずは調理用エネルギーという感じですからね。 B君:バイオマスとしての薪炭の利用は、やはり効率が良くないが、調理用のストーブを上手に使うことが一つ。日本の場合、炭焼きという方法で、室内環境汚染を最低限にしてきたという歴史がある。木炭ガスも利用できる状況にしながら、炭を使うというのはどうだろう。 C先生:考えてみれば、昔、練炭とか豆炭とかいった石炭の粉を活用した燃料があった。完全に赤くなるまでは、二酸化硫黄がでるから有害だが、赤くなってしまえば、火力抜群・持久力抜群だった。バイオマスではないが、このあたりの技術は、もはや使えないのだろうか。 A君:中国の状況を調べる必要がありますね。どうも。中国も多様だからどこかにあるでしょう。適用可能な国も多いかもしれない。 B君:バイオガスは、いわゆるメタン発酵で作るのだが、これは農村地域で家畜が居れば有用。通常の1軒の使用量を賄うのに、牛2頭、ブタ7頭程度は必要。残ったスラリーも肥料になる。 A君:乾燥地帯ならソーラークッカーなるものも面白いかもしれない。相当に熱くなりそうだから。しかし、ご飯が炊けるだろうか。これで。 B君:実験してみたいものだ。 C先生:バイオマスの高度利用ということになると、やはりガス化をして発電用に使うと同時に、調理用のガスを供給ということになる。しかし、それだけのバイオマスを森林から採取することになるが、半乾燥地域ではかなり難しい。 A君:しかし、半乾燥地域だって、数ヶ月は雨が降る。その水を利用する古い技術もある。 C先生:先日、砂漠のシンポジウムで出てきたkanatという技術がそれ。山の地下水水位が高いことを利用して、そこから、地下トンネルを掘って、平地まで水を誘導する。ポンプで強力に汲み上げると水が一気に無くなるが、この方法だと、持続的に水の供給が可能。勿論量的には限界があるのだが、取水しすぎることは無い。 A君:このような技術で果樹でも栽培して、果物は外販し、その伐採した枝などをバイオマス源として使うといった方法が現実的なのかもしれない。 B君:いずれにしても、バイオマスの熱源となると、薪用の調理ストーブ、炭、といった話から、最後には、バイオマスのガス化によるコジェネで熱電同時供給といった高度な話まで様々なスペクトルがあることになる。 C先生:輸送用の話へ。 B君:輸送用はコスト的にも難しいのだが、バイオディーゼル、バイオアルコールがある。 A君:ブラジルの状況だと、もはや純粋なガソリンは供給されていないらしい。22〜25%のエタノール入りか、あるいは、純粋エタノール。エンジンの側の工夫によって、どんな燃料でも走るような車もある。 B君:最近のような石油価格が高止まりしている状態だと、以前は高い高いと言われたバイオアルコールも蒸留技術のエネルギー効率の向上などによって、どうやら勝負になるところまで来たらしい。 A君:水が十分あって、原料のサトウキビの栽培ができるところであれば、可能性がある。サトウキビの絞りかすであるバガスも蒸留用のエネルギーに使える。 B君:条件を満たす国は結構多いのではないだろうか。 C先生:再生可能なエネルギーは、どちらかというと電力中心になるか、あるいは、ガス、固体であって、自動車などのエネルギー源にもっとも適した液体燃料が少ない。 A君:輸送用燃料は、一次エネルギーを再生可能なもので得たとしても、それを変換して使うことになりますが、今、第一の候補が水素。しかし、それが合理的かどうか、なんとも。 B君:なんといっても、ガソリン・軽油・ジェット燃料なるものの特性、特に、エネルギー密度、給油速度などの点で、気体では難しい。 A君:液体でも、アルコール系は、発熱量が低い。理由は分子内に酸素を含むから。要するに、最初から半分燃えているから。 B君:炭素源はなんとか確保して、炭化水素を合成するのが良いように思う。炭素源としては、最悪の場合には、二酸化炭素だって使える。効率の低下は免れないが。 C先生:どうみても、高分子型燃料電池と水素の組み合わせだけが解答ではない。むしろ、この解答は可能性が低いと思う。 A君:太陽エネルギーを淡水の製造に使う話はどうします。 B君:もしも一旦電力にした再生可能エネルギーを淡水化に使うのであれば、それは、真空ポンプ、あるいは、逆浸透のポンプなどの用途だろう。しかし、もっと再生可能エネルギーに適した技術を開発すべきではないか。自然蒸発を活用する方法などが有っても良い。 C先生:大体こんなものか。先ほどの再生可能エネルギー相関図で分かるが、貧困問題の解決が本当に必要な半乾燥地域は、先進国でしか活用できない風力、太陽光、太陽熱にしか適性が無いこと。この問題を解決するには、非常に安価でかつ非効率でない電力貯蔵装置の開発。 A君:電力貯蔵の日本の歴史は長いですが、やはり、少々高性能を狙いすぎでしょうか。 B君:高性能二次電池、例えば、Na−S電池。レドックスフロー技術。フライホイール技術。超伝導蓄電。どうも途上国向けとは言えない。 A君:ポテンシャルエネルギーで貯める技術は。 A君:ミニ揚水というものは実用にならないですかね。50mぐらいの井戸を掘って、地中熱活用しつつ、といった形。 B君:計算はしてみるか。可能のようだから。今は解を出せないけど。地中熱は、どうもエアコン用といった感じだから、乾燥地でも高級ホテルがあるような都市の技術という感じだが。 A君:乾燥地といっても、いつでも暑いというよりは、冬と夜は寒いですから、高級ホテルの地中熱の活用は面白いかもしれません。 C先生:途上国に適した電力貯蔵装置の開発は、新しいターゲットになるだろう。特に、風力、太陽光との組み合わせに適したものが。 A君:どこかで大きなプロジェクトでも。 B君:今のところ、途上国での再生可能エネルギーは、夢を与える能力しかないが、安価な電力貯蔵装置ができると、状況は変わる。 C先生:そう思うが、今回のボンの会議では、そんな話は誰も言わなかった。やはり、技術的な整理がもう少々行われて、宰相級の会議でも共通理解になる必要があるだろう。どこでも同様だが、良いことばかり言う傾向がどうしても強い。 |
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