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   EcoLeadサマースクール 開催のご案内
 
 
    参加者(大学院生、一部、ポスドク)を募集中  07.03.2016変更  05.29.2016 第一バージョンをアップ 
07.12.2016 第二バージョン 講師の概要が決定。
08.07.2016 応募者も17名になり、残り3名となりました。
08.21.2016 講師が決定。講演題目も一部を除いて決まりました。




EcoLeadサマースクール 開催のご案内

 UNU時代に実施していた、環境系の大学院院生を対象としたサマースクールを、若干、短縮した形で再開することにいたしました。

 大学院学生そのものが、2008年までと今では大幅に性質が変わってしまったため、果たしてどうなるか不明ですが、今の方が、必要度は高まっているように思うからです。

 以下に示しますような要領で、開催したいと思いますので、本記事を読まれた方々は、是非、大学院生(限定的にポスドクも可)にご推薦いただければ、と思います。



EcoLeadプレミアムサマースクール 今年の全体的テーマ(新)

 「日本のNet Zero Emission社会をどう作る 〜地域・都市・産業・エネルギー・資源・生態系・暮らし・健康の未来設計図を描くために」

 とすることを決定いたしました。


EcoLeadプレミアムサマースクール 講師が決定 講演題目も

 なお、講師団の構成とその講演題目もほぼ決定され、以下のようになっております。

9月12日 13時:開校式、
        講義1:14時〜17時、安井 至(東京大学名誉教授)
         Net Zero Emission社会に向けた未来設計図
9月13日 講義2:10時〜13時 三村信男(茨城大学学長)
         適応策が描く日本の未来(仮題)
                      &森下 哲(環境省審議官)
         温暖化対策計画の実現に向けて(仮題)
        講義3:14時〜17時 花木啓祐(東京大学教授)
         ライフサイクル思考による環境負荷評価と都市活動
9月14日 講義4:10時〜13時  味埜 俊(東京大学教授)
         環境とサステイナビリティ〜複眼的視点をどのように養うか
        講義5:14時〜17時 原田幸明(物材研特命研究員)
         鉱物資源供給からみる未来社会(仮題)
9月15日 講義6:10時〜13時 松田裕之(横浜国立大学教授)
         生物多様性と人間活動の未来
        講義7:14時〜17時 藤江幸一(横浜国立大学教授)
         物質フロー解析に基づくエミッション低減と
         資源循環システムの設計・評価

9月16日 講義8:10時〜13時 藤田 壮(国立環境研)
         持続可能な社会への転換を実現するスマート地域システム
        講義9:14時〜15時 トヨタ自動車からの講師
         2050年を見据えた企業の対応(仮題)
        院生課題発表:15時15分〜17時、閉校式

なお、講演題目に付きましては、一部、仮の題名です。


EcoLeadプレミアムサマースクール開催の問題意識と概要

 EcoLeadは、環境省が日本とアジアにおける環境人材育成を目的として設立した団体であり、私、安井が代表幹事を務めております。

 これまで、広島大学、横浜国立大学、信州大学、茨城大学などに、英語による反転授業などを提供して参りましたが、活動のフレームを若干変更し、中小企業の環境人材育成と企業人への環境情報の提供を中心に据えた教育を手段として、日本を持続可能な社会にすることを目的とした団体へと変化することにいたしました。

 となると、将来、企業人あるいは、環境研究者になる大学院院生をも対象とした、日本における「高度な環境人材の育成」を、我々の活動にどのような形態で含めるべきか、その検討してみることにいたしました。

 環境の現状というものを俯瞰しますと、どうやらこの21世紀とは、産業革命以来の大変革の世紀になることが決まったようです。ところが、そのような理解をしている人々はまだまだ少数派です。まあそれも当然でして、企業活動を考えるとき、現在の日本の平均的な企業では、30年先を考えているのは
自動車業界ぐらいなものでしょう。

 恐らく大学院における教育でも、30年先を考えたスコープで授業や研究テーマの選択がなされている例は、やはり少数派であるように思われます。将来は見えないのが普通だったために、当たり前のことが起きているのですが、この世紀の状況は例外中の例外で、かなり明確に、とはいっても、多少の不確実性を伴った形で、将来を見通さないことには、企業活動の方向性が決定ができない時代なのだと思います。

 比較的短期的な話としては、国際状況の変化、特に、ヨーロッパの未来は、かなり不確実性が高くなりました。米国も、大統領選挙の予備選に見られるように、混乱した状況です。加えて、日本の閉鎖性にも困ったものです。圧倒的に、変化の速度遅いこの国は、どこまで生存できるのでしょうか。

 次の問題が、人間に確実に勝つようになった「アルファ碁」・「将棋ソフト」、自動車の自動運転、などのIT系の進化が与える社会へのインパクトです。20年以内に、現在人間がやっている仕事の半分ぐらいは、人工知能が処理をしていることでしょう。

 しかし、これらの問題はまだ、マシなのです。それよりもさらに厳しい変化を求めるものが、気候変動への対応です。1750年ごろから使い始めた化石燃料からの離脱が、今世紀中のどこかで不可欠だということになるでしょう。

 すなわち、日本において環境を修士論文、博士論文のテーマとして選択している大学院生に、将来、企業人になって環境分野に取り組むときに備えて、あるいは、研究者として環境分野を選択した院生として、現在起きている環境というものに対する最大の影響要因をどう理解するのかが不可欠です。余り明らかではない、その対処方法などを議論するためには、そもそも環境問題とは何か、そして、どのように理解して取り組むべきか、といったことを、現時点におけるもっとも有用な情報をもっていると思われる人々から、情報伝達を受ける意義があるのではないでしょうか。

 EcoLeadの具体的対応として、大学人、研究者、企業人を講師として招き、「環境=地球のすべて×人間のすべて」における問題である環境問題をどのような軸で理解し、そして、どのような切り口で解剖するか、などなどについて、持ち時間3時間で存分に語って貰う授業を8駒、参加した大学院生同士が、将来とも同窓生として連携を持ち続けるための相互理解増進のための共同作業あるいはワークショップ、この二つの要素から構成されたスクールでして、月曜日の昼からスタートし、金曜日の夕刻に終わる企画を作りました。

 最近の経済状況を考えると、参加する院生に、東京への旅費と滞在費の7割程度は支援しなければならないだろう、と判断し、その資金提供をいただけるスポンサー企業を募集し、同意いただけた企業からも、このスクールに参加していただくことといたしました。恐らく、それぞれの企業の環境部関係者がご参加いただけるものと思いますが、企業に就職した際には、どのような知識や蓄積が必要なのか、どのようなマインドで仕事に取り組めば良いのか、などについて、講義の合間を活用して、雑談の中から様々な情報を得ることが可能かと思います。

 このように、このEcoLeadサマースクールは、既存の大学院だけでは実現できない人間と人間の新たな出会いの場を提供するものです。

 参加資格は、日本の大学院に所属していること、授業は日本語ですので、語学的はハンディキャップの無いことが条件ですが、それに加えて、すでにどこかの研究室で研究者として活動をし始めているポスドクのような立場の人々にも、条件付きで参加を認めようかと考えております。その条件とは、通常の大学院生に必須である共同作業へは参加できないことです。しかも、人数には上限を設定する予定です。ポスドクにとっては、講師としてお願いする一流の教授、あるいは、研究者との密接な付き合いができるというメリットがあり、将来のポジションの獲得にも有利に作用するものと考えています。

 大学院生としては、このサマースクールに参加した上で、就職先を決めて貰いたいという思いが強いので、100%ダメだとは言いませんが、できるだけ、就職先未定の大学院生を優先しようと考えています。

 また、現役の大学院生については、指導教官からの推薦状をお願いします。ポスドクについては、上司からの承諾書をいただきたいと思います。

 さて、最後に、このサマースクールに参加することで、以下のような点で、様々なメリットが期待できると考えています。



EcoLeadサマースクールに参加することで得られるメリット。

ポイント1:大学院などで環境を修士論文などの対象として選択しても、それが、現実の社会で有効に機能するとは限らないが、その克服の芽を得ることができる。

ポイント2:実社会の組織である企業や自治体は、良い環境を目指してはいるものの、現実との整合性をどのように取るかより重大な判断が不可欠であることが理解できる。

ポイント3:そもそも 環境とは=(地球の全部)×(人間の全部)なので、数年程度環境に取り組んだところで、その全体像を把握することは不可能であり、どのようにして、知的効率を高めることができるか理解できる。

ポイント4:環境のエクスパートは、独自の方法によって、このすべてを理解することが不可能な対象である環境から、重要な部分を切り出して、そして、なんらかの判断をしていることが分かる。

ポイント5:どのようにして切り出すか。それには、もつべき視点として、価値観、歴史的な見地、国際状況の理解、今後の環境の方向性などなど、非常に大きないくつかのポイントに対して、独自の、あるいは、共通の切るツールを準備している実情が分かる。

ポイント6:このようなツールは、その人が自分の経験に基づいて独自に作ったものであるが、その人の話をかなり長く聞いている内に、そのツールの概要が見えてくるものだということが理解できる。

ポイント7:企業についても、同様で、これまでその企業の経営者で、環境面で非常に優れた洞察力をもった人の影響を受けていることが分かる。

ポイント8:環境以外の要素、例えば、ある企業は、その創業家がもっていた家訓のようなもので、環境への取組の大方針を決めている実情が分かる。

ポイント9:いずれにしても、一旦、環境とはそもそも何か、という観点で、様々な人から話を聞くことが不可欠であるが、通常、余りチャンスがない。その貴重なチャンスを得ることができる。

ポイント10:可能であれば、このような機会は、すべての大学院生に与えられるべきだと考えらるのだが、現実問題としては、かなり難しい。このEcoLeadサマースクールがその難しさにチャレンジしていることが理解できる。



EcoLeadサマースクール開催要領

日程:
2016年9月12日 13時 開校式
   同  9月16日 17時 閉校式
参加可能人数:最大20名

プログラム:

9月12日 12時:開校式、講義1:14時〜17時、その後、院生の課題対応
9月13日 講義2:10時〜13時、講義3:14時〜17時、院生課題対応
9月14日 講義4:10時〜13時、講義5:14時〜17時、院生課題対応
9月15日 講義6:10時〜13時、講義7:14時〜17時、院生課題対応
9月16日 講義8:10時〜13時、院生課題発表:14時〜16時、閉校式

講師など:
 最初に記述しましたように、ほぼ決定しました。

 多くの関係者に本サマースクールの意義についてご理解をいただいておりますので、最善の講師群が選択できたものと思います。

対象:残り3名
 日本の大学院に在学する大学院生
  できれば、就職先が未定の人。
  ポスドクの場合には、講義への参加のみ。
 
講義:
 一人の講師が3時間を担当する。ただし、企業人講師の場合には、二名で3時間。

開催場所:
 9月12日〜14日 渋谷 ダイヤモンド社石山記念ホール。
http://www.dia-ishiyama-hall.jp/hall/access.htm
 9月15〜16日 渋谷TKP会議室。
http://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-shibuya/access/

スポンサー企業:
 30社程度を募集中。旅費を負担し、本講義を傍聴することができます。お問い合わせは、EcoLead担当者まで。

受付期間:
 すでに受付開始。随時。
 申し込み先:EcoLead担当者。 メール:info@eco-lead.jp

必要書類:
(1)受講申込者自身の売り込み用自己推薦書(環境分野で何をしたいのかなど)。
(2)大学院生は指導教官からの推薦状。ポスドクの場合には、雇用者からの承諾書。

旅費などの補助:
 宿泊を必要とする遠隔地からの参加者に対して、必要費用(標準的宿泊費と東京までの往復に要する旅費)の最大3/4までの補助する。

その他:
参加時には、パソコンの持参を強くお奨め。資料は、ファイルでしか提供されないため。

主催者:
(一般財団法人)持続性推進機構内、EcoLead(環境人材育成コンソーシアム)
代表者:安井 至 (東京大学名誉教授、国連大学元副学長、(独)製品評価技術基盤機構・名誉顧問)