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  今週の疑問符 年20mSv
  2011.12.18



12月16日朝日新聞朝刊

 内閣府の有識者会議は、15日、年間20mSvの放射線量を避難区域の設定基準としたことの妥当性を認める報告書をまとめた。そのうえで、線量を少なくするよう除染の努力を要請し、子どもの生活環境の除染を優先することも提言した。

 朝日新聞のこの記事はICRPの基準をそのまま適用しているので、大きな疑問はないし、まあ妥当ではないか、と思うでしょうが、問題は、イントロに「▼3面=結論ありきの議論」という表現があること。3面を見に行くと、見出しの表現が違って、「結論ありきの議論」なる言葉が見つからない。本文中には、「結論ありき」の言葉は出てくるが、普通なら、見出しを引用するものではないか。



 ということで、これは不思議。最初はそう書かれていてのか。あるいは、福島版などでそうなっていたのだろうか。東京版だけは、3面の方は変えたのに、この部分を変えるのを忘れたとか。

 内容については、この有識者会議が、長瀧重信氏(長崎大名誉教授)、前川和彦(東大名誉教授)が共同主査を務めたので、ICRP準拠になったのも当然。

加えて、 「喫煙は年間1千〜2千mSv、肥満は200〜500mSv、野菜不足や受動喫煙は100〜200mSvのリスクと同等」といった目安を例示したとのこと。これは進化かもしれない。

 除染の目標として、「2年間で年間10mSv、次の段階で同5mSv」と段階的な目標設定も提言。

 学校での被曝線量を年間1mSv以下にすることはそのまま踏襲した。