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  津波と災害、そして環境 01.04.2005



 明後日からモーリシャスで行われる島嶼諸国のサミットに出席予定。モーリシャスでのインターネット環境が全く不明のため、多少早めのアップとしたい。少々調べたら、GDP per Capitaが$11,000といった国であり、インターネットカフェーなどがあると書いてある。それだと、なんとかなるのかもしれないが。

 昨年末に起きたスマトラ島地震による被害は実に甚大である。死者も、まだまだ増加しそうである。15万人を超すのではないか、という予測もあるようだ。もしもそうだとすると、歴史上何番目ぐらいの大災害なのだろうか。

 日本人で連絡が取れない人々も100名を超すようなので、現在判明している死者21名を上回るのだろう。


C先生:国連大学の環境と持続可能な開発プログラムは、通常の環境問題よりもかなり広い視野をもったプログラムで、このところ、人間の安全保障(Human Security)なるキーワードにも積極的に取り組む方針である。となると、環境問題だけではなく、自然災害にも視野に入れる必要がある。

A君:地球上には、様々な問題がありますが、人命に関わることとなると、やはり災害でしょうか。勿論、環境問題も重要で、地球の環境保全ができないと、そのうち決定的な危機が来るでしょうから。

B君:環境問題は、なんのかんの言っても、まだまだ新しい問題だ。だから、歴史的にみれば災害が重大であるのは事実。こんな認識をもって、将来、環境問題が人命に関わるかどうかを冷静に分析する必要があるだろう。

C先生:ということで、このHPでは余り取り上げたことが無い「災害」の勉強だ。自然災害を主として取り扱うものの、これまた広めの視野で調査してみよう。

A君:了解。どうせ色々とHPがあるでしょうから、調査しましょう。

B君:良いページを発見した。
http://www.infoplease.com/
「知識なんでも提供します」、みたいなページなんだ。世界の国の国旗が全部でているとか。そこに、様々な年鑑(Almanac)や統計データがある。そこに災害なるページもあって、様々な災害の歴史が出ている。

A君:なるほど。災害といっても様々なものがありますね。地震、台風やハリケーン、竜巻などが出ているのは当たりまえとして、火災、船舶事故、航空機事故、鉄道事故などから、さらには、原油流出、テロ、原発まで出ている。

B君:疫病が余り出ていない。さらに、飢饉が無い。戦争・内乱が無い。といったところか。

A君:しかし、今回の検討対象としては充分といった感じですね。

B君:まずは、全体像から行くか。このinfopleaseのページの中ではないのだが、このページからの情報をまとめたページというのが別途存在している。フリーサイトなので、恐らく個人が趣味でやっているページだと思われる。有効なので、この日本語訳からやることにしたい。
http://www.geocities.com/freepagesfree/disasters.htm
 並んでいる順番は、死者数の多い順番


世界の巨大災害リスト

1556
Jan. 23, 陝西省, 中国: 死者数最大の地震。死者830,000名

1976
Jul. 28, 唐山 中国: マグニチュード7.5 中国の公式発表では 死者242,000名、負傷者164,000名であるが、米国地質調査所の推定では死者655,000名. 20世紀最悪の地震被害.

1642
中国:反乱軍が開封市の護岸堤を破壊したために、300,000名が溺死.

1970
Nov. 13, 東パキスタン(現バングラデシュ): 約200,000名がサイクロンによる高波で死亡。100,000名以上が行方不明.

1138
Aug. 9, アレッポ、シリア: 大地震によって230,000名死亡。

856
Dec. 22, Damghan, イラン: 大地震により約200,000 名死亡。

1920
Dec. 16, 甘粛省 中国: マグニチュード8.6の大地震。地滑りで200,000名の死亡。

1927
May 22, 甘粛省 中国: マグニチュード7.9。西寧付近で200,000名死亡。

893
May 23, Ardabil, イラン: 地震150,000名死亡.

1923
Sep. 1, 関東大震災: マグニチュード7.9。東京の火災と、堤防決壊による洪水で143,000名死亡。非公式記録では、死者300,000名。

1991
Apr. 30, バングラデシュ南東部: サイクロンで約131,000名死亡。その後、飢餓と感染症で数1000名死亡。

1945
Aug. 6, Aug. 9, 長崎と広島の原爆による死者。約110,000名。負傷者約130,000名。しかし、1950年までの5年間で、約230,000名が放射線障害で死亡。

1948
Oct. 5, Ashgabat, トルクメニスタン:マグニチュード7.3。死者110,000名。

1228
オランダ: 約100,000名が高潮で溺死。

1290
Sept., 渤海, 中国: 地震で約100,000名死亡。

1908
Dec. 28, Messina, シシリー島: 地震。70,000 to 100,000名が死亡。向かいの Reggioは、津波で大被害。

1667
Nov., Shemakha, コーカサス:地震で約80,000名死亡。

1727
Nov. 18, Tabriz, イラン: 約77,000名が大地震で死亡。

1932
Dec. 25, 甘粛省, 中国: マグニチュード7.6。約70,000名死亡。

1755
Nov. 1, ポルトガル: 大地震でリスボン市壊滅。死者約70,000名。

1864
Oct. 5, Calcutta, インド: 約70,000がサイクロンで死亡。

1970
May 31, Callejon de Huaylas, ペルー: マグニチュード7.8の地震。土砂崩れと雪崩で66,794死亡。

1935
May 30-31, Quetta, インド(現パキスタン):大地震で30,000 to 60,000名死亡。

1990
Jun. 21, イラン北西部: マグニチュード7.7。約50,000死亡。

1965
May 11-12 and Jun. 1-2, 東パキスタン: サイクロンで約47,000名死亡。

2003
Dec. 26, Bam, イラン:マグニチュード6.3。約41,000名死亡。

1902
May 8, Martinique, 西インド: Mt. Peleeが噴火して、St. Pierre市が全滅。約40,000名死亡。

1942
Oct. 16, Bengal, インド: サイクロンで,約40,000名死亡。

1883
Aug. 26-28, インドネシア:カラカトウ島(Karakatau)の火山が爆発。島の2/3が消滅。津波などで約36,000名死亡。

1939
Jan. 24, Concepcion, チリ: マグニチュード8.3の大地震で約30,000名死亡。

1939
Dec. 26-27, Erzincan, トルコ北部: 大地震。マグニチュード7.8。約30,000名死亡。

1950
Aug. 15, Assam, インド: 大地震。20,000 to 30,000名死亡。

1915
Jan. 13, Avezzano, イタリア: 地震で約29,980名死亡。

1896
Jun. 15, 三陸, 日本: 地震による津波で27,000名死亡。

1978
Sep. 16, Tabas, イラン: マグニチュード7.5と7.9の地震が都市を破壊。約25,000名死亡。

1976
Nov. 14-16, コロンビア: ネバダデルルイーズ山が大爆発。泥流が町を埋め、約25,000名死亡。

1985
Sep. 19-20, Mexico City, メキシコ: マグニチュード8.1の大地震。12,000 to 25,000名が死亡。40,000負傷。

1988
Dec. 7, アルメニア北西部: マグニチュード6.9の地震。約25,000名死亡。15,000 to 18,000名の負傷者。

1976
Feb. 4, グアテマラ: マグニチュード7.5の地震。泥流が発生し、約23,000名死亡。

1963
May 28-29, 東パキスタン:サイクロンで沿岸部に約22,000名死亡。

1993
Sep. 30, インド: 地震。最大22,000名死亡。

1780
Oct. 10-16, バルバドス: ハリケーン"The Great Hurricane of 1780"によって、死者20,000 to 22,000名。西半球史上最大のハリケーン

1977
Nov. 19, Andhra Pradesh, インド: サイクロンと高波で、約20,000名死亡。

1999
Dec. 15-16,ベネズエラ北部: 大雨による洪水。5,000 to 20,000名が死亡。

1905
Apr. 4, インド: 地震。約19,000名死亡。マグニチュード8.6。

2001
Jan. 26, Bhuj, インド: マグニチュード7.7。約19,000名死亡。

1999
Aug. 17, Kocaeli, トルコ北西部: マグニチュード7.6。約17,000名死亡。

1970
Jan. 5, 雲南省, 中国: マグニチュード7.7。死者15621名。

1960
Feb. 29, Agadir, モロッコ: 10,000 to 15,000名死亡。地震とその後の津波と火災による。

1968
Aug. 31, イラン: 地震。約12,000名死亡。

1998
Oct. 26-Nov. 4, ホンデュラス、ニカラグア: ハリケーン"Mitch"。死者11,000 名。過去最高被害のハリケーンとして有名。風速180 mph(いわゆる風速にすると80m。本当か?)。

1960
May 21, チリ: 大地震。津波と火山の爆発を誘発。10,000以上の死者。日本でも被害を起こした津波。15時間後に到達したハワイ島のヒロでは、高さ11m。22.5時間後に日本に到達。日本で死者142名。

1962
Sep. 1, イラン北西部: 地震で約10,000死亡。

1945
Jan. 30, バルト海: ナチの客船 Wilhelm Gustloff号が、ソビエトの潜水艦からの魚雷攻撃で撃沈され、9,000 to 10,000名が死亡。過去最大の船舶事故。

1906
Sep. 18, ホンコン: 台風で約10,000名死亡。

1965
Dec. 15, Karachi, パキスタン: サイクロンで約10,000名死亡。

1971
Sep. 29, Orissa state, インド:サイクロンと高波で約10,000名死亡。

1999
Oct. 29, Orissa state, インド: サイクロンで9,573名死亡。

1930
Sep. 3, サントトミンゴ: ハリケーンで約8,000名死亡。

1976
Aug. 16-17, Mindanao, フィリッピン: 地震とその後の津波で、約8,000名死亡。

1974
Sep. 14-19, ホンデュラス: ハリケーン"Fifi"によって、約8,000名死亡。

1900
Sep. 8, Galveston, テキサス州: 6,000 to 8,000名がハリケーンで死亡。ハリケーン"Galveston Hurricane"は米国史上最悪の死亡者。

1963
Oct. 2-7, カリブ海諸島: ハリケーン"Flora"で、約7,200名が死亡。

1972
Dec. 22-23, Managua, ニカラグア: マグニチュード6.5の地震で、5,000 to 7,000名が死亡。

番外:79AD
ポンペイ、イタリア:ベスビオス火山の爆発で、2000名死亡。


A君:こうしてみると、やはり大地震による被害が大きいですね。今回のスマトラ島の地震と津波による被害の規模は、最終的には関東大震災を超えて、史上10位以内に入りそうですね。ということで、非常に大きな被害であったことが分かります。

B君:人口が増えているのだから、被害も大きくなっても当然なんだ。しかし、最大の地震災害が、まだ人口がそれほどでもない時代に起きていることが脅威だ。本当すごい災害だったのだろう。

A君:大昔の災害は余程大規模なものでない限り、歴史に残っている訳は無いですね。

B君:それはそうだ。この表にすべての災害が含まれている訳ではないのだろうが、怖い順と言えば、一に地震、二に台風・ハリケーン、三が火山の爆発、四に大雨か。

A君:それにしても、中国に被害が大きい地震が多いことには驚きですね。それに、アメリカ、ヨーロッパに大災害が無い。近代文明が先行したのには、そんな理由もあるのだろうか。ヨーロッパの例外がポルトガル。1755年に7万人死亡。ということは、そろそろ次があってもおかしくは無いのかもしれないですが。

B君:中国には、どんな種類の地震帯があるのだろうか。渤海湾などは、フィリピンプレートの潜りこみが原因か? 唐山地震のように、ここでも大地震が起きている。

A君:かなり地震帯からは離れているように見えるのですが、やはりそうなのでは。それに、もう一つ、先日のスマトラ島の断層の延長線がビルマからヒマラヤに入り込んでいるので、その影響でしょうか。

B君:インドという半島は、もともとは島で、それが大陸移動の過程で、現在の位置にくっついた。その圧力で、ヒマラヤができた。そして、その圧力で、中国甘粛省などは地震が多いのでは。

A君:深さ100km以下の地震の分布を見ると、中国甘粛省、青海省などは確かに地震が起きています。しかし数は少ないのです。いざ起きると大地震なんでしょうか。

C先生:日本に限ると、関東大震災、そして、三陸津波の2件がランク入り。それに、チリ津波もチリでの死者でランク入り。三陸津波の教訓は、19世紀最後のことだったために、忘れられているようだ。

A君:最近、リスクを自ら避けようという考えの日本人が減っているような気がする。

B君:災害の場合には、大体次のような式で理解すべきだろう。

 被害=ハザード × 接近度 × 脆弱性 × 心積りの無さ

ハザードというのは、台風・地震なら強さだし、大雨なら雨量。接近度は、台風なら進路からの距離、地震でも同様。雨なら、河川からの距離。脆弱性とは、台風なら河川の治水構造、地震なら建物や地盤の強さ、そして、心積りは、被害とその後の影響を極力小さくする「本能と理性」だ。

C先生:最近の日本では、そのような「本能と理性」大幅に劣化しているような気がする。例えば、車道を堂々と歩いている人間が多い。国連大学の前のあの青山通りですら、車道を延々と歩いている人がいるのだ。自転車の右側通行も、同様に事故を避ける「本能と理性」が無い。

A君:今回のスマトラ島の地震の津波ですが、「津波」という一般的な言葉が無い地域なんでしょうか。学術用語はあるでしょうが。

B君:プーケット島のタイだが、あの国は最近相当な経済力を付けてきた。しかし、防災という考え方が本格的に普及するのは、これからなのではないか。

A君:いわゆる「トランジションの国」(発展途上国を卒業し、先進国との中間状態)ですから、市民の向上心は充分にあるはず。日本のように、一旦、余りにも豊かになって、その後、今のように景気が悪くなると、向上心を失って人々の心がややすさむ。それが現在の日本の状況の悪さなんでしょうね。タイは、急速に知的なレベルが上がって、防災とか安全といった考え方が普及するでしょう。

C先生:今回のスマトラ島津波で、やはり、必要不可欠なのが、早期警戒システムとそれを伝達する国内のシステム。早期警戒システムそのものを作るのは比較的簡単だが、その情報を伝達するシステムは、国内問題だけに非常に難しい。アフリカでも死者で出たが、ソマリアとケニアの海岸に24時間以内に情報を伝達するとなると、これは不可能に近いのではないだろうか。

A君:さて、本HPとしては、環境との関連も議論しないと。

B君:地球温暖化による海面上昇が本当に起きれば、津波の被害を大きくするということか。

A君:それはそうですが、それ以前に海面上昇そのものによって、バングラデシュのような低地が海面下になってしまうことの方が問題。

C先生:津波のような偶発的な出来事による被害と、定常的にある地域が海面下になってしまうような事態とは、いくら関係があるとは言っても別の次元だ。それに、毎年いくらでも来るサイクロン・ハリケーン・台風の被害が拡大することへの対策を考えることで、まずは充分なのではないか。

A君:すでに海面上昇が起きているのか、と言われるとなかなか難しい。ツバルという国は、どうも海面下になってしまいそうなのですが、世界的にみれば、海面上昇が認められているとも言いがたいのだ。

B君:海面上昇については、理論的に予測されていることであって、実際に起きていることともまだ言えない。将来起きることを前提に、変動を正確に把握すると同時に、その原因を特定することが重要。

C先生:タイなどでは、地下水の汲みあげの影響で、今後50年ほどで土地が2mも沈下して、相対的に海面上昇が起きるという予測もある。地域によって注意すべき要素が違う。

A君:それでは、それ以外の環境問題で、人間の安全保障への影響は?

B君:歴史的に明らかになっている環境問題による最大の死者は、やはりロンドンスモッグか。それにボパールの事故。これまでと同様の記述をすれば、

1952年
Dec.4-7, 高気圧がロンドン上空に留まり、そのため、地表の汚れた空気を閉じ込めた。いわゆる"Great Smog"が出た。呼吸器障害と心臓障害で、4000名が死亡。

A君:インド・ボパールの事故は、こんな風でしょうか。

1984年
Dec.3, ユニオンカーバイドの殺虫剤工場からメチルイソシアネートが放出されて、2000名以上が死亡。15万人が障害を受けた。

C先生:インドボパールのような環境問題や水俣病も同じだが、その死者の数が問題というよりも、責任をなかなか認めないといった態度の方が重大。何が責任を果たしたと言えるのか、という「質」の問題だと言える。

A君:そんな意味では、三菱自動車の欠陥隠し、三井物産のディーゼル車排気処理装置詐欺など、日本でも質の問題が相変わらずですね。

B君:これも「ノスィズム」の一種だ。会社という閉じた世界だけでの価値観で動く。世界全体を見つつ、何が正義なのか、という考え方が持てない。

C先生:まだまだ今後も増えそうに思える。企業だけではない。テロも同様だし、また、一部の宗教にも同様の傾向がある。

B君:その他の事故・災害で特徴的なものをいくつか挙げて、終わりにしよう。

火事と爆発事故

1906
March 10, フランス:炭鉱で爆発事故。1050名死亡。

1917  
Dec.6, カナダ、ノバスコーシャ:武器輸送船のTNT火薬2500トンが爆発。ハリファックス港が壊滅。1600名死亡。

1942
April 26, 満州:炭鉱爆発事故で、1549名死亡。

1949
Sept.2, 中国、重慶市:火災で1700名死亡。

A君:特徴的なもの。スポーツ事故では。多数の死者がでるのは、サッカーだけなんですが。

1982
Oct.20,モスクワ:レーニンスタジアムでのサッカーの試合で340名死亡。

2001
May 9,アクラ、ガーナ:サッカーの試合で120名死亡。

B君:サッカーというスポーツは、なかなかゴールが入らないので、いらいらして、結局0点だったとすると、極めて切ない気持ちになるからだろうか。いずれにしても、サッカーの試合を見に行くことは結構リスクが高い。

A君:交通事故だと、日本で起きたことで特筆すべきは、御巣鷹山の日航機事故。未だに、最大の航空機事故ですから。

交通事故

1912
April 15, タイタニック号。1500名死亡。

1917
Dec.12, フランス:列車事故。トンネルで脱線して、550名死亡。

1945(既出)
Jan. 30,  バルト海: ナチの客船 Wilhelm Gustloff号が、ソビエトの潜水艦からの魚雷攻撃で撃沈され、9,000 to 10,000名が死亡。過去最大の船舶事故。

1985
Dec.12, 日本:日航の御巣鷹山事故。乗客乗員524名中520名死亡。


C先生:新幹線の事故で列車事故の記録を更新することがあるとすれば、やはり地震が原因だろうか。さて、あと疫病、飢饉、内乱などが残ってしまったが、これはいずれまた。

A君:本当の最後に、なんですが、最近、大地震が増えている、という認識の人がいますが、実は、そんなことはないということを言いたい。大地震の発生には多少周期性があって、過去30年間ぐらい比較的平穏だったに過ぎないのです。今年もまだ平穏な部類に入るでしょう。



B君:世界終末思想を普及させたい人というのが、色々といるのだ。

C先生:それもノスィズムの一種だが、未来を暗く暗く考える必要は、必ずしもない。今のような生活パターンが「消費過大型」であることを充分に認識し、物質とエネルギー消費を減らすという条件内で、「何が豊かさなのか」ということを考えればよい。未来はそんなに暗いというものでもない。しかし、いくら人間ががんばっても、やはり地球の力や太陽の光に勝てるはずも無いので、充分に謙虚である必要はあるが。