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国際連合大学と環境・持続可能性 12.01.2003 |
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私事のご報告から。11月末にて、東京大学を辞職し、12月1日から、国際連合大学の副学長に着任することになりました。 しかし、この文章を書いている段階では、何といってもまだ着任していないものですから、情報はかなり怪しいものです。 東京大学側には、まだ大学院学生が残っておりますので、客員教授の身分になって、生産技術研究所の研究室は残させていただくことになりました。 このHPですが、これからは、海外出張が増えることが予想されるために、ときに中断する可能性がありますが、逆に、別の情報をお伝えできる可能性もあるために、できるだけ今までのペースを維持したいと考えております。 この機会に何かご希望があれば、メールをいただければ幸いです。 C先生:ということになった。 A君:「ご愁傷様」なのか、それとも「おめでとう」なのですか。 B君:両面ありそうだな。少なくともある種の自由度は犠牲になっているだろうから。 C先生:まあ、先に進もう。UNU設立の事情と現状について、若干の説明文を作成してくれ。私は、他の約束があるので、ここで失礼。後ほど戻るから、作業を進めておいて欲しい。 A君:国連大学か。ほとんど名前しか知らない。 B君:C先生が自分で説明すべきだと思うけど、まあ、仕方が無いか。 A君:国連の通常予算から配分を受けていないということは、予算的に不安定といえば不安定。どのぐらいの年間予算なのでしょうか。 B君:調べて見ると、予算US$ 35.9 million (2000) 、スタッフ: 211 名 30 ヶ国となっている。一人当たりの予算にすると、1800万円以下。人件費が多いだろうから、いわゆる研究費というものは、それほど無い。 B君:日本でいう外部資金の獲得はまず考えにくい。むしろ、各国の政府が運転資金を出しているようだ。例えば、 A君:学生が居れば、学費が取れますが。 B君:国連大学なるものは、通常の大学ではない。日本国内では、「大学」として認められていない。それは、大学設置基準を満足していないし、大体、学生という概念が普通ではないからだ。それどころか、教授も居ない。 A君:大学と言いながら、「大学」ではない。教授なしでどうして大学と言えるのでしょうか。 B君:それは、説明は難しいが、国連大学のパンフレットによれば、 A君:ということは、世界中から若い研究者や専門家が日本に来るということですか。 B君:いや違うようだ。日本に国連大学本部があることは事実。表参道の青山学院大学の真正面のピラミッド型の建物がそれだから。 A君:となるとどこが「学生」を受け入れるのですか。「学生」というよりも、「研修員」といった感じですか。 B君:本部以外に、研究所もしくは研修センターのようなものがある。場合によっては、「プログラム」であって、建物などは既存の大学の一部を使っているという場合もあるようだ。 「開発経済」 「新技術の社会経済への影響」 「開発のためのソフトウエア技術」 「アフリカの天然資源管理」 「持続可能な開発のためのリストラクチャリング」 「バイオ技術と社会」 「水と環境と人間の健康」 「国際社会のリーダーの育成」 「地域統合に関する研究、能力育成」 「食糧と栄養に関する研究能力育成」 「地熱エネルギーの研究、探査、開発」 「水産に関する研究開発」 「民族、政治、宗教にからむ紛争」 B君:そして、これらの研究所などが「研修員」を受け入れる。 A君:「研修員」は、募集しているのですか。 B君:いや、ちょっと違う。通常の意味では募集していない。選抜も派遣する側が推薦して行うようだ。しかし、全く募集が無い訳でもなくて、国連大学のいくつかのプログラムでは、そのための奨学金のようなものが準備されることがあるみたいだ。 A君:ということは、主として途上国の政府なり研究機関が、派遣をしてくるということですか。 B君:まあそうなんだろう。 A君:先ほどの研究所などのリストを見ると、どちらかと言えば、工学とは技術の分野は少ないような。 B君:恐らくそうだ。推測だが。どちらかというと、途上国を中心とした対応であるという特徴と、文系的なプロジェクトが多い。自然科学系としては、自然保護に近いスタンスのものが多く、工系に近いものとしては、災害防止とゼロエミッションがあるぐらい。 A君:「持続可能な開発のためのリストラクチャリング」国連大学高等研究所(UNU/IAS)という言葉から判断すると、東京では、「非持続型製造と消費の回避」といった研究をしているのでは。 B君:多少、IT関係の研究があるようだが、それ以外は、どうもバイオ系の研究が中心になっているようだ。 B君:研究テーマとして上げられているものは、 A君:やはり、ハード研究は無理のようですね。どちらかといえば、政策研究のような感触。 B君:予算規模から言っても当然。 A君:ところで、C先生は、副学長ということですが、学長は誰。そして副学長の役割とは。 B君:学長は、Hans van Ginkel教授。オランダ人で、ユトレヒト大学の元学長。専門は地理学。 A君:学長は、全体の統括でしょうが。副学長は。 B君:副学長は2名。Ramesh Thakur教授。インド出身。副学長でも上級副学長。担当は、Peace and Governance. 「平和と統治」とでも訳すべきか。 A君:文系ですね。 B君:もう一人の副学長が、Environment, Susainable Development を担当。「環境と持続可能な開発」。 A君:それがC先生の役割。具体的な研究テーマは、何が行われているのですかね。 B君:ハードな研究テーマはほぼ無いし、もともとネットワーク型組織だから、答えるのが難しい。 *Natural Resource Management 天然資源の管理 そのさらに細かいところは、余り良く分からないので、そのうちということになるのではないか。 A君:そもそも、人数はどのぐらいの規模なのですかね。 B君:国連大学のパンフレットによれば、 A君:割合と少ないですね。東京の高等研究所UNU/IASは? B君:34名。23名の専門職員、11名の一般職員。そして、上級専門職員が3名。 A君:特筆すべきことは。 B君:職員表に、途上国出身者、女性という枠があることか。ちなみに、大学本部の95名のうち、途上国出身者が12名、女性が54名。過半数が女性ということは、日本の機関としては特筆すべきことかもしれない。 A君:C先生が帰ってこないですね。 B君:どこかで捉まっているのだろう。今日は、こんなところで止めよう。 |
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