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  バーチャル後藤新平 被災地復興編V011  03.28.2011



被災地復興編バージョン0.11

被災地を復旧するのではなく、復興するためには、新しいコンセプトと大英断をもって実現を図る必要がある。そのための例示として、基本方針と個別の課題を10箇条にまとめた。

Facebookのご意見の通り、10箇条にすることがやはり無理があるようなので、基本コンセプトを10箇条から外した訂正版です。

Facebookにご参加いただいている方々へのお願い。
以下のようご意見、ご検討をお願い。
(1) 基本方針はこれで良いか。
(2) 10箇条それぞれの表現はこれで良いか。
(3) 10箇条の下に記述した課題・問題の例を増やしていただきたい。




 今後、壊滅的にまで破壊されてしまった地震被災地の街・地域を復興する方策であるが、「50年後にも新しい『未来と伝統』が共存する街の実現」を基本方針とし、具体的には以下の10箇条を提案する。

1.世界的な見本:世界、特にアジアでの津波の危険性を有する地域の見本となるような、リスク対応ができている街・インフラ構造と周辺地域を構築する。
 津波対応型の課題・問題の例:
 (1)受け止める対応から受け流す対応への転換は可能なのか?
 (2)農地はどうするのか? 水田+高付加価値型か? 残ったところはバイオマス用産物?
 (3)漁業はどうするのか? やはり主力?
 (4)住宅地はどうするのか? 戦艦型高層住宅? 
 (5)海岸近くの土地利用は防潮林以外にあるのか? 平地型林業? 
 (6)公共交通はやはり鉄道+道路か? 幹線、地域、自転車、歩行者などの区分は?
 (7)第二次産業を招致するか?

2.省エネ&低炭素:大量の原子力に依存することをできるだけ回避するために、エネルギー消費量が少なく(自然エネルギーは多く)、かつ低炭素な市町を構築する。
 
省エネ・低炭素地域形成の課題・問題の例:
 (1)地域のエネルギー源は? 中小水力は? 海洋エネルギーは? バイオマスは? 近くに地熱源はあるか? 
 (2)地中熱の利用可能性は? 地下水の質は塩水? そもそも年間の気象状況が必要
 (3)断熱住宅は無条件に採用? 
 (4)第二次産業をどうするか?

3.人口構成と高齢者対応:50年後までの人口構成を見直して、少なくとも30年後を見越した少子高齢化対策を進め、高齢者にとって住みやすい構造・配置の街を構築する。
 
少子高齢化対応の課題・問題の例:
 
(1)2050年では、定年は80歳程度になっているが、その課題・問題は?
 (2)一箇所永住型のライフスタイルは、実現不可能になるか?

4.訪問視察者・観光客・見学者の誘起:先進的な街を構築することによって、日本だけでなく、世界からの訪問視察者・観光客・見学者が訪れるような地域とし、観光による収入を増やす。
 
訪問者増加の課題・問題の例:
 (1)先進性といっても、鉄腕アトムの世界ではない? 伝統と先進性の最適なコンビ? やはり美的でないと? しかし、デザイン優先は駄目だろう? 住む人間が満足できること?
 (2)環境先進都市には視察が多い

5.農業:農業は気候への適合性を最大限考慮するが、コメ生産以外は、特徴ある高付加価値・省エネ型農業とし、TPPへの対応を可能な形態にする。同時に、日本的な景観の保全にも配慮する。
 農業の課題・問題点の例:
 (1)皆様の議論にお任せ

6.林業:バイオマス資源としての最大限の持続型活用と生物多様性の保全が両立するあり方を検討する。
 林業の課題・問題点の例:
 (1)所有者境界が不明確? どうやって林道を整備?

7.水産業:生物多様性と両立した、消費者と直結する持続型の水産業のあり方を検討する。
 水産業の課題・問題点の例:
 (1)どんな漁業を行うかによって、漁港の設計はどうなる?

8.インフラ整備:水道・電力・下水・廃棄物処理などのインフラ整備を行うが、地域におけるサービスの範囲は、できるだけ小さくする。
 インフラ整備の課題・問題の例:
 (1)何年間のスコープをもってインフラ整備の計画を立てる?
 (2)メンテナンスが不要のインフラはあるか? 放置してもそれなりに機能するインフラとは?

9.交通インフラ:道路網は長距離用・地域用・自転車用と明確に分離して整備する。JR東日本の鉄道の駅の位置も見直す。
 交通の課題・問題の例:
 (1)自動車の位置づけ? 自動車の種類? 
 (2)鉄道をどうする? これは復旧か? それとも新駅か?

10.土地所有:住区はできるだけコンパクトにするため、地域全体の土地所有のあり方を公平性・効率性の観点から根本的に見直す。同時に、森林の所有についてもバイオマスの効率的活用と生物多様性保全等の観点から、根本的に見直す。
 
土地所有の課題・問題の例:
 (1)海岸域の土地をどう活用するか? 
 (2)未使用となる土地ができるだろうが、その所有権は? 共有化?


附則:当面、コストは無視してプランを作成し、徐々に、現実との整合を図る。

加えて、
付1:各地域において、短期的な雇用をいかに創出するか、という観点からの検討を含めるものとする。


 当面の検討の対象は、南三陸町、陸前高田市、宮古市あたりの市町の規模、及び、立地条件を想定する。

 岩手県宮古市の浄土ヶ浜 2010年8月撮影